2005-12-01から1ヶ月間の記事一覧
まとめるには早すぎるけど、明日から大掃除、忘年会、帰省…などなどばたばたして更新できそうなので、今日まとめて。 スープ・オペラ(阿川佐和子)★★★ ヴェネツィアで消えた男(パトリシア・ハイスミス)★★★★ 事件当夜は雨(ヒラリー・ウォー/)★★★★ この…
し始めたはずが全然終わらない。というか始まってもいない。今日すべて終わらせようと意気込んでたのだけど、全然ダメ。部屋中に散りばった本を集め、ブックオフ往きの本、実家に送る本を選別し、再び再構築するまでに数時間…。ヴィクトリアだったらもっと早…
日本海側は積雪がすごいようで。あっちこっちで停電も起こってるらしく大変そうなのはニュースで見て知ってるんだけど、東京はまったく雪が降らないのでイマイチ実感がない…とはいえ今日はさすがにビックリするほど寒かった。も〜寒いのはキライなんだよ。冬…
数日前に読んだ短編集「11の物語」がめちゃくちゃ面白かったので、続いて購入。めずらしくここ数日は翻訳モノばっか読んでるなぁ。 主人公のレイの妻が原因不明の自殺を遂げた…。妻の父親であるコールマンは、レイが彼女を自殺に追いやったと考え、レイの命…
すっかりハマっております。どれも読み始めたら止まらないんだよねぇ。 どしゃぶりの雨の夜。果樹園主を訪れたその男は「おまえには50ドルの貸しがある」と言い放つや、いきなり銃を発砲した……コネティカット州の小さな町、ストックフォードで起きた奇怪な事…
嶽本野ばら最新刊。完全に野ばらワールドです。下妻ノリを期待する読者をあざ笑うかのような、時代錯誤にどこまでも甘美でもの悲しく、かつ官能的な究極の恋愛小説だ。十年ぶりに帰国した従兄弟<貴方>との再会で人生がまったく変わってしまった高校生の<…
ついに完結編きちゃいましたよ…。これが出る前に一度全部読み返しておこうと思ったんだけどなぁ。ま、出たら読んじゃうからねぇ。さすがに「この人誰だっけ?」ってほど忘れてるわけじゃないけど、細かいエピソードとか忘れてるしなぁ。やっぱシリーズ物は完…
「愚か者の祈り」が面白かったので、続いて手を伸ばしてみる。 「『ユージニア』の構想のきっかけになったのは、この作品です。」と恩田陸が帯にコメントを寄せている。…でも構想のきっかけというよりは、この作品へのオマージュのように思えるな。「この街…
松尾由美の最新刊。ちょっと不思議なお婆ちゃんが解き明かす日常系連作ミステリ。 主人公の寺坂真以は駆け出しのフリーライター。主に自宅で仕事をしているが、気分転換に客が少ない近所のファミレスを勝手に臨時の仕事場にしている。ある日、真以は編集部で…
この人の作品を読むのは初めて。「太陽がいっぱい」の原作者なんだね。そんなことも知らずに、<ハヤカワ名作セレクション>として新刊コーナーにあったのを見かけて、何となく気になって買ってきただけなんだけど。 それがびっくり! めちゃめちゃ面白い!! …
変な小説、発見。 アメリカ小説界の静かな巨人、と呼ばれる著者の短編集。日本での翻訳は初めて。もちろん私が読むのもはじめてだ。 この小説を人に説明するとき、どういう言葉を使えばこの小説の不思議さを上手く伝えられるんだろう。 既視感を伴う日常のひ…
超〜怖いんですけど! 少し前に、自分の母親に毒をもって殺しかけ、しかもその母親が弱っていく状況をブログで公開していた女子高校生の事件がありましたね。その女子高生が傾倒していたというのが、イギリスの<毒殺鬼>グレアム・ヤング。本書はそのグレア…
なんとなく惰性で買ってしまいました。ベスト10のうち既読は6冊。ほぼ単行本で読んだものばかりでしたが。 それにしても今更気付いたんだけど、これ広告少ないね。いや少ないどころじゃないよ。表2(角川)/表3(集英社)/表4(講談社)しか入ってないじゃん…
フジモトマサル氏のカバーイラストがかわいい、平安寿子の最新刊。それにしてもこの人は本当にコンスタントに新刊出してくるなぁ。しかもハズレなしだし。この短編集は、なんかうまくいかない男と女の関係をユーモラスかつ味わい深く描いた、「平安寿子」ら…
シリーズ最新刊です。 いつものように一弥は長い階段を登る。頭脳明晰かつ毒舌家かつフランス人形のような容姿を持った少女・ヴィクトリカに会うために。ところがいるはずの場所にヴィクトリカがいない……。ある人物の目的のために連れ去られたヴィクトリカを…
史上最年少15歳での文芸賞受賞作…らしい。もうやめようよ年齢で話題性狙うのは…と思いつつ読み始め、読み終わった今ものすごくびっくりしてるんですけど、わたし。この人、本当に15歳!? …本気でうまいんですけど。 どこにでもいるようなひとりの女子中学生の…
北極グマの剥製に顔をつっこんで絶命した伯父。死んだ動物たちに刺繍をほどこす伯母。この謎の貴婦人はロマノフ王朝最後の生き残りなのか? 『博士の愛した数式』で新たな境地に到達した芥川賞作家が、失われた世界を硬質な文体で描く、とびきりクールな傑作…
「このミス」は立ち読みで済ませるけど、こちらは買います。だって北上次郎×大森望、高橋源一郎×斎藤美奈子の対談に加え、豊崎由美のコラムもあるんだもの。楽しみにしてましたよ。 目玉はやっぱ北上次郎×大森望の対談ですね。高橋源一郎×斎藤美奈子のほうも…
1年半ぶりの書き下ろし長編らしい。 入学、一人暮らし、新しい友人、麻雀、合コン…… 学生生活を楽しむ五人の大学生が、 社会という"砂漠”に囲まれた”オアシス”で 超能力に遭遇し、不穏な犯罪者に翻弄され、 まばたきする間に過ぎてゆく日々を送っていく。 …
金原ひとみの父親としても有名になった翻訳者である金原瑞人氏初のエッセイ集。タイトルが気に入ったので購入。 翻訳者ってなんか職人っぽくて格好いいなぁと思ってたので、その内幕が見えて楽しい。とりあえず小説の翻訳だけで生計を立てるのは難しいことは…
この人の作品読むのは「笑酔亭梅寿謎解噺」に続いて二冊目。「笑酔亭〜」と同じくこちらも本格ミステリ連作集だ。 若きジャズマン・永見緋太郎。あきれるほどに無知で世間とずれてはいるが、妙なところで勘が鋭く不思議な男。そして天才肌のテナーサックスプ…
この数日イマイチ読書に集中できなかったのは、この漫画を集めてしまったせいだ。面白いし大好きだけど、一気に読むのは中学校のころ以来かな。荻原規子の<勾玉三部作>を読むと、やたらこの「BASARA」を読み返したくなったのだ。 舞台は現代の文明が滅びさ…
ディーヴァーの新刊!しかも初の短編集だ。これは昨年の12月にアメリカで刊行されたものらしく、原題は「TWISTED」だが、書き下ろしの一編「THE CHRISTMAS PRESENT」をそのまま日本版のタイトルにしたみたいですね。時期を考えればなかなかいい選択かと。し…
あーやっと読み終えた。思った以上に時間がかかったなぁ。ちょっと読みづらいんだよね。かといって収められてる16の短編がすべて読みづらいわけじゃなくて、なかにはぐいぐい読めるのもあるし、わけわかんないんだよ。そんなわけわかんないリーダビリティと…
そのまんまずばり、クリスマスを舞台にした6つの短編によるアンソロジー。なかなか豪華なラインナップなので買っちゃいました。表紙のカバーがキラキラしていてとてもキレイ。 奥田英朗の「セブンティーン」が上手いのよ。いやこの人が上手いのは知ってまし…