2005-04-01から1ヶ月間の記事一覧

……2005/4

今月の読了本は38冊。毎日何やってるんだろうなぁ、わたしは。今月の一位はやっぱり『ハイペリオン〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)/ハイペリオン〈下〉 (ハヤカワ文庫SF)』(ダン・シモンズ)でしょうかねぇ。はやく続きも読まなくちゃ。二位は『ベジタブルハイツ…

酩酊混乱紀行『恐怖の報酬』日記(恩田陸/講談社)

著者初のエッセイ集。エッセイというより紀行文か。大の飛行機嫌いで「海外旅行処女」である著者が念願のイギリス・アイルランドへ取材旅行へ行った日々をつづったものである。イギリスへは二度行ったことがあるので懐かしく感じられる描写も多かった。パブ…

いつかパラソルの下で(森絵都/角川書店)

『永遠の出口』以来2年ぶりの新刊…らしい。もう2年前か…。 厳格すぎる父親のもとから飛び出して3年…野々は恋人と同棲しながらはじめての自由な生活を満喫中。ところが父が死んで数ヶ月後、思いも寄らぬ父の過去が明らかになる。同じく家を飛び出した長男…

やっと仕事終わったぁ! 今日本屋で新刊の棚を見てたら金城一紀の『レヴォリューション No.3』があって、「もしや続編!?」と勇んで手に取ってみると同じ作品を違う装丁で新たに出したものらしく、がっくり。「フライ、ダディ、フライ」の映画化にのっかろう…

ロマンス小説の七日間 (角川文庫)(三浦しをん/角川文庫)

ハーレクイン系小説の翻訳で生計を立てているあかりは、近所に住む恋人・神名が急に仕事を辞めたことで自分でも驚くほどショックを受ける。ついでに二人の行きつけである居酒屋の常連の女の子との浮気疑惑…。あかりは消化不良のもやもやを現在進行中の仕事(…

今日は思い切って日付が変わる前に帰宅。いつもの居酒屋でちょっと高めの日本酒を三合ほど。生原酒の季節で少し安くしてもらって飲みました(定価だとグラス2000円…)。そのかわり朝から仕事します…。

さいはての二人 (角川文庫)(鷲沢萠/角川文庫)

この人の作品を単体で読むのははじめてだな。アンソロジーとかに入ってるのは読んだけど。<著者最後の恋愛小説>、解説は北上次郎。私のよく行く本屋では他の新刊を押しのけるようにどどーんと積んであった。 家族や自分の居場所を求める人間たちの切ない物…

仕事の山に押しつぶされそうです。本を読む暇はあるんだね。

ぼくが愛したゴウスト(打海文三/中央公論新社)

この人の本を読むのは久しぶり。 11歳の翔太は一人でアイドルのコンサートに行った帰り、駅のホームで飛び降り自殺に出くわした。近くにいた大人の男の人に「見ない方がいい」と言われたとおり現場を見ないまま家に帰り着くのだが、家族から変なにおいがする…

ミシン(嶽元野ばら/小学館)

「下妻物語」に続いてこの人の作品は二作目。顔に大きなあざを持ちヴィヴィアンを着こなす少女との悲しい恋を描いた「世界の終わりという名の雑貨店」とパンクバンドの女性ボーカルに恋した少女の「ミシン」の二編が収められている。 この人の世界は嫌いじゃ…

時計を忘れて森へいこう (クイーンの13)(光原百合/東京創元社)

この人の作品を読むのは二作目。 森の中で環境教育などの活動を行う<シーク協会>。そこでレンジャーとして働く護と出会ったことから<シーク>に出入りするようになった女子高生・翠を主人公とした連作ミステリ。 なかなか読みやすく、楽しんで読める作品…

樹縛 (新潮文庫)(永井するみ/新潮文庫)

ブックオフにて購入。この人の作品もまだまだ未読のものがあるなぁ。 13年前に失踪した男女が秋田の山で白骨死体となって発見された。駆け落ちの果ての無理心中―大方の人間がそう判断した。しかし女の妹・直理と男の親友・勲はそれぞれ異なる事情から、二人…

ベジタブルハイツ物語(藤野千夜/光文社)

そして最近のお気に入り・藤野千夜の新刊。好きな作家の新刊が二冊も出るとうれしいな。 その二階建てのアパートでは、各部屋に野菜の名前の愛称がつけられていて、A号室がアボガド、B号室がブロッコリー、C号室がキャロット、D号室がダイコン(無理矢理…

魂萌え !(桐野夏生/毎日新聞社)

待ってました桐野夏生の最新刊!仕事そっちのけで読んでしまいました。 夫は定年退職、子供はすでに家を出、のんびりとした夫婦二人の老後が待っているはずだった。60歳を目前にした敏子は夫の急死に激しく動揺する。久しぶりにアメリカから戻ってきた息子…

さすがにばたばた。早く終わればいいなぁ。

乙女なげやり(三浦しをん/太田出版)

この人はエッセイも面白いと評判だったので買ってみた。 「白い巨塔」に狂い、おとうとと近所のジローくんの深夜のドライブに妄想爆発、近所のハンサム歯医者にうっとりし、田舎のおばあちゃんとシモネタ話に花を咲かせ…いやー面白かった!連続ジャブが効い…

ガセネッタ&シモネッタ (文春文庫)(米原万理/文春文庫)

日露通訳を生業とする著者が、舞台裏で起きる予想天外なエピソードを交えつつ、言葉についてさらに各国の文化について縦横無尽につづったエッセイ。 通訳者ひとりひとりが、それぞれの言語を母国語とする本国の国民性を、もう驚くほど色濃く染み着かせている…

ちょこちょこと仕事。

東京小説(紀伊國屋書店)

evergreenさんの日記で紹介されていて気になってたところ、ブックオフで見付けたので購入。 間違いなくこれ読んだことある、ということに気付いた。買った記憶はないんだけど…むかし図書館で借りたのだろうか?きっと何年か前なんだろうなぁ。他の作品はあま…

今日はお買い物のため後楽園に行った。天気もいいし日曜日だし混雑してるだろうとは予測していたのだけど、なんだか客層がちょっと違う…いや、ちょっとどころか異世界?知らなかったけどコスプレフェスタなるものが催されてたのだ。普通の格好している自分た…

岸和田少年愚連隊 望郷篇 (講談社文庫)(中場利一/講談社文庫)

岸和田シリーズ第三弾。中学入学直前まで。チュンバの母の家出や小鉄の祖母の死など印象に残った。

有明のイタリアンレストランにご飯を食べに行った。完璧アルデンテのリゾットと、生クリームっぽい食感のパンナコッタは絶品。帰って「Sex and The City」最新シリーズの1・2巻を見る。シャーロットのプロポーズのシーンはちょっと泣きそうになった。 『下…

リセット (ハルキ文庫)(盛田隆二/ハルキ文庫)

最近文庫化が続いてますね。来てるな、盛田隆二! 帰国子女の16歳・菜々はいじめられるか仲間に入れてもらえるかぎりぎりのラインでパー券をさばくため、ついにブルセラショップにまで出入りするように。母親はアル中の作家でバツイチの編集者と同棲中。中学…

まる子だった (集英社文庫)(さくらももこ/集英社文庫)

昨日『百年の誤読』(岡野宏文・豊崎由美)を読み返してて急に『もものかんづめ (集英社文庫)』(さくらももこ)を読みたくなって、文庫の最新エッセイとあわせて買ってきた。『ももの〜』は中学のとき友達に貸してもらって読んだだけだったのでもう忘れてる…

最近話題の『失踪日記』を買って読んでみた。漫画だから、しかもちょっとひいた目線で描かれてるから、読める話だなと思った。こんなに悲惨な話なのに、読む側をひかせないというのはすごいと思う。この人の漫画は読んだけどないんだけどね。 リニューアルさ…

彼女の部屋(藤野千夜/講談社)

古本屋にて購入。6つ物語を収録した短編集。 どれもなかなか良かったが、一番好きなのは「ハローウィーン」。まず何より深く共感したのは主人公・周子の生活だ。周子はファミリータイプのマンションに一人で住む編集者。わかるわー。掃除機かけるヒマがない…

今日は休もうと決めて、天気も良いので朝から洗濯機をぐるぐると。なんだか春だし、久しぶりに髪を短くしたくなって美容院へ。もういつだったかわからないくらいからロングだったんだけど、思い切ってばっさり切ってみた。しかし予想していたよりかなり短く…

夜明けのブランデー (文春文庫)(池波正太郎/文春文庫)

やっぱいいな、この人のエッセイ。いやエッセイというより随筆か。それよりページを開いたときにハッと目が覚めた。ページが白かったからだ。文庫としてはかなり上質な紙を使用している。白くてつるつるで厚い。すべてのエッセイにおいて著者本人による挿絵…

puzzle (祥伝社文庫)(恩田陸/祥伝社文庫)

無人島となった島で発見された身元不明の3人の男の死体。唯一身元のわかった男の知り合いであり刑事でもある志土に連れられ、同じく刑事である春が現場である無人島にやってくる―。 舞台は無人島、登場人物はほぼ二人。趣向を凝らした本格ミステリだが、短…

寒いし雨は降るしで、先週の春気分はすっかりなくなってしまった。先週のうちにお花見しといて良かったな。