2005-03-01から1ヶ月間の記事一覧

……03/2005

38冊か。アンソロジーやエッセイ、児童文学とかの読みやすいものばかり読んだ気がするなぁ。 今月のNo.1はやっぱ『檸檬のころ』(豊島ミホ)。田舎の高校を舞台にした青春物語で、直球な感じが良かった。4冊目にして豊島ミホの一番の作品だと思う。これから…

君たちに明日はない(垣根涼介/新潮社)

この人の作品を読むのははじめて。『ワイルド・ソウル』や『クレージーへヴン』など話題になってる著作があるのは知ってたんだけど、何となく手を出さずじまいだった。だからよくわからないけど、この作品は他の著作とは少し毛色が違うのではないかなーとい…

万物理論 (創元SF文庫)(グレッグ・イーガン/創元SF文庫)

やあっとこさ読み終わった。去年出版されたSFのなかでかなり高い評価を得ていた作品。最初は電車の中でしか読んでなかったので遅々として進まず…半分くらいにきたところで一気に集中して読み終わった。背表紙のあらすじより すべての自然法則を包み込む単一…

待ち時間は読書タイム…だけど早く帰りたい…。

神様からひと言 (光文社文庫)(荻原浩/光文社文庫)

この文庫が出てることは知ってたんだけど「これはもう読んだな」と思いこんでた。改めて手にとってあらすじを見ると読んでないかも…と気づき、即購入。 佐倉涼平は転職早々会議の場で上司にぶちギレて異動を命じられる。異動先はリストラ要員収容所の別名を…

夜離(よが)れ (新潮文庫)(乃波アサ/新潮文庫)

帯より ホントだったら怖いけど、どこか痛快な6つのマリッジ・サスペンス たくらむ女、爆発する女、演じる女、妄想する女、嫉妬する女―「結婚」をキーワードに狂気に走る女たちを描いた短編集。狂気的でコミカル…だけど現実にありそうな話でもあるなぁ。く…

ロシアン・ルーレット(山田正紀/集英社)

この人の作品を読むのははじめて。帯に恩田陸の推薦がついてたので買ってみた。 幻想と現実が入り乱れるクライムノベル。すごく面白いし上手いと思うんだけど、何はともあれ暗かった…。いい人が一人も出てこない…。疲れてる時期には向かないな。でも他の作品…

すっごく早起きしてしまった。いつもなら寝る時間に起きてしまった。酔っぱらって昨日は早寝したせいだけど。せっかくだから早めに仕事場に行くか…。

ラスト・ワルツ (角川文庫)(盛田隆二/角川文庫)

久しぶりの盛田隆二。帯には「『夜の果てまで』『サウダージ』に続く恋愛三部作の傑作!」とある。『サウダージ』を恋愛小説というジャンルに入れることにはあまり納得いかないな…まあいいけど。あとがきによるとこの作品は盛田隆二の処女作品でもあり、自分…

疲れた…。タクシーの運転手さんがあまりに道を知らなくてさらに疲れた…。明日も仕事かな…。

君へ。―つたえたい気持ち三十七話 (ダ・ヴィンチブックス)(メディアファクトリー)

ついつい二冊とも買っちゃった。こちらは筆者37名。コミニュケーションをテーマにしたショートストーリー(エッセイも含む)。さくさくと読み終わった。流し読みに近いものがあったな。

ありがと。―あのころの宝もの十二話 (ダ・ヴィンチブックス)(メディアファクトリー)

先日読んだ『秘密。』と同じシリーズ。狗飼恭子、加納朋子、久美沙織、近藤史恵、島村洋子、中上紀、中山可穂、藤野千夜、前川麻子、三浦しをん、光原百合、横森理香。12人の女性作家によるショートストーリー。加納朋子、中山可穂、藤野千夜、三浦しをん…

なんかすごくいいタイミングであさのあつこのインタビューを読んだ。本屋で無料でもらえる「きらら」という冊子に掲載されてたのだ。これからどんな作品を書くのか気になってたが… 少年少女を書き続けていきますが、やっぱり『No.6』のような近未来モノや時…

ガールズ・ブルー (teens’ best selections)(あさのあつこ/ポプラ社)

『バッテリー』や『No.6』を読んで「大人向けの小説も書いて欲しいなー」と思う気持ちと「いやいや児童文学の世界に固執して欲しいなー」と思う気持ちがあったのだが、そんな気持ちのなかではこの小説丁度よく中間な感じ。主人公が高校生の女の子だもの。こ…

熊の敷石 (講談社文庫)(堀江敏幸/講談社文庫)

こないだ読んだ『秘密。―私と私のあいだの十二話』で知った作家なので、まぁほぼ初めて読む作家のようなもんだ。しかし堀江というとすっかりライブドアの社長の顔しか出てこないな…。 表題作含め三作が収められている。芥川賞ってかんじ(実際そうなんだけど…

夜中に雷がすごい。雨降ってないのに…。春の雷かな。

今、何してる? (朝日文庫)(角田光代/朝日文庫)

仕事の息抜き本としてちょうど良さそうなので買った。でも意外にぎっしりというか色々考えさせられるエッセイだった。主に恋愛と本について語ったエッセイ。恋愛の部分はけっこう共感することが多かった。本の部分に関しては読んだ本読んでない本色々あり、…

夜中タクシーで帰ってる途中、桜が咲いてるのを見た。ちらっとしか見てないが少なくとも五分咲きくらいだろうと思う。家の近くの桜はまだまだだからきっとフライング気味な桜だったのだろう。つくづくと思うが桜は夜が似合う。まだ今日は寒いけど、もう春な…

天帝妖狐 (集英社文庫)(乙一/集英社文庫)

トイレの落書きに端を発した事件の顛末を描いた短編「A MASKED BALL」を含む二編を収めた短編集。 「A MASKED BALL」は何より設定が上手い。あまり誰も使わないトイレという閉鎖的な場所で行われる閉鎖的なコミュニケーション「落書き」。校内で起こる事件の…

秘密。―私と私のあいだの十二話 (ダ・ヴィンチ・ブックス)(メディア・ファクトリー)

吉田修一、森絵都、佐藤正午、有栖川有栖、小川洋子、篠田節子、唯川恵、堀江敏幸、北村薫、伊坂幸太郎、三浦しをん、阿部和重…この名前だけで一応「買い」な一冊でしょう。レコードのA面・B面のように、ひとつのストーリーを2人の別主人公の視点で綴った短…

仕事が山積み…むぅ。

The MANZAI (カラフル文庫)(あさのあつこ/カラフル文庫)/The MANZAI〈2〉 (カラフル文庫)

『No.6』の続きはまだ出ないのかなーと気になって児童書のあたりをぶらぶらとして発見した。 主人公の歩は中学二年生。半年前に姉と父親を交通事故で失って以来登校拒否になり、転校して再び学校に通い始めた内気な男の子だ。一方そんな歩を何故か気に入…

今さらだがモスバーガーのレタス包みのハンバーガーを食べようと思い、事務所に行く途中に寄ってテイクアウトで注文する。ものすごーく待たされた。そして開けてみると、普通にパンで挟まれた匠バーガーだった…。注文間違えないで…。

グランド・フィナーレ(阿部和重/講談社)

発売当初に買ったものの放置しておいた作品。というのもこれまで何度かこの人の作品を読もうとしたものの、最初の数ページで何となく挫折してたからなのだ。せっかくの静かな夜ですから…というわけで読み始めたのだが。 表題作(芥川賞受賞作)は読めた。面…

殴られ屋の女神(池永陽/徳間書店)

この人の作品は新刊が出るたびに買っているが、「好きか」と問われると「微妙」と答えざるを得ない。ちょっと重くて生々しく感じる部分があるから読後感がいいとは言えない。だけど人間の弱さと優しさがきちんと描かれていて、心に響く。本作もそんな池永陽…

霧雨のような静かな雨。夜になるに従って気温が上がっていくような不思議な天気だった。さてそろそろ次の仕事が詰まってきてます…。

暗黒童話 (集英社文庫)(乙一/集英社文庫)

セイイチさんのオススメにより今月二冊目の乙一。 なんだろうなぁ、オツイチ…。何がこんなにもおもしろいんだろうか。ファンタジーとリアリティーのギャップとバランス?童話的な発想からはじまる物語は彼の作品を個性的にしてるし、そしてストーリーテイラ…

イニシエーション・ラブ (ミステリー・リーグ)(乾くるみ/原書房)

『リピート』に続いてこの人の本を読むのは二冊目。最後の数行でかなり驚くらしいという事前情報があったので、できるだけ読み飛ばさないように気を付けて読む。 驚く、というより「え?」ってかんじ。あわてて読み返して「なるほど〜」と感心した。良くでき…

どうにも疲れがとれないせいか一日部屋でだらだらと。もったいないほどの春っぽい一日だったが…。 幻冬舎のHPで豊島ミホのエッセイがはじまっている。嬉しいな。『檸檬のころ』も売れると良いな。

私が語りはじめた彼は(三浦しをん/新潮社)

浮気性で最終的には家族を捨てて他の女に走ったある大学教授。彼に関わらざるを得なかった人々を主人公にした連作短編集。 「彼」はあまり出てこない。「彼」の存在が引き起こした波紋の呪縛から逃れられない人々の物語である。こういう手法の小説ってけっこ…