秘密。―私と私のあいだの十二話 (ダ・ヴィンチ・ブックス)(メディア・ファクトリー)
吉田修一、森絵都、佐藤正午、有栖川有栖、小川洋子、篠田節子、唯川恵、堀江敏幸、北村薫、伊坂幸太郎、三浦しをん、阿部和重…この名前だけで一応「買い」な一冊でしょう。レコードのA面・B面のように、ひとつのストーリーを2人の別主人公の視点で綴った短編12編。A面・B面あわせても一人あたり8Pしかないのでさくさく読めて、仕事の合間に息抜きに読むのにはちょうど良かった。さすが、というべきかどれもなかなか面白い。とくに佐藤正午、小川洋子、三浦しをんは短い中にも「らしさ」が出ていていい。森絵都が大人の恋愛を描いてるのは初めて読んだが、森瑶子みたい。ちょっと意外。堀江敏幸の作品は初めて読んだがなかなか面白かった。他の作品も読んでみよう。