熊の敷石 (講談社文庫)(堀江敏幸/講談社文庫)

熊の敷石 (講談社文庫)
こないだ読んだ『秘密。―私と私のあいだの十二話』で知った作家なので、まぁほぼ初めて読む作家のようなもんだ。しかし堀江というとすっかりライブドアの社長の顔しか出てこないな…。
表題作含め三作が収められている。芥川賞ってかんじ(実際そうなんだけど…)。わりあい読みやすいし、印象的なエピソードも多々含まれつつ、淡々とした雰囲気。川上弘美とか梨木香歩とか保坂和志に近い感じ…かな?と思ってたら解説は川上弘美だった。けっこう楽しめたのだが、仕事で殺伐とした時期に読むべきじゃなかったな。時間があるときにゆっくりと読みたい作品。一段落したら他の作品もゆっくりと読んでみたい。