暗黒童話 (集英社文庫)(乙一/集英社文庫)

暗黒童話 (集英社文庫)
セイイチさんのオススメにより今月二冊目の乙一
なんだろうなぁ、オツイチ…。何がこんなにもおもしろいんだろうか。ファンタジーとリアリティーのギャップとバランス?童話的な発想からはじまる物語は彼の作品を個性的にしてるし、そしてストーリーテイラーとしての才能もただものではない。でもどこが面白いとは一言では言えないんだよなぁ。ま、面白かったってことですが。
事故で記憶と左眼を失ってしまった女の子が主人公。手術で新たな眼球を移植してもらうのだが、眼球に残った記憶が彼女の脳裏に映りはじめる―。
寓話的な色の付いた上質なサスペンス。一気読みでした。そういえばこの本も「暗いところ〜」も解説が付いてないのは作者の意志かしら…。