らぶきょん~LOVE in 景福宮 (1) (ウンポコ・コミックスDX) らぶきょん~LOVE in 景福宮 (2) (ウンポコ・コミックス)

らぶきょん~LOVE in 景福宮 (1) (ウンポコ・コミックスDX)

らぶきょん~LOVE in 景福宮 (1) (ウンポコ・コミックスDX)

らぶきょん~LOVE in 景福宮 (2) (ウンポコ・コミックス)

らぶきょん~LOVE in 景福宮 (2) (ウンポコ・コミックス)

この作品……なんと韓国のマンガなんです。
「なんと」とは大げさな気もしますが、でもドラマや映画と違って、マンガはなかなか流入してないですよね? 実際わたしは韓国マンガを読むのが初めてでしたし。きっかけはやはりドラマです。ほとんど韓国ドラマは見たことがないんですけど、深夜でやってた「宮〜Love in Palace」というドラマを偶然見て(しかも途中で、しかも一話だけ)、主人公二人のルックスがどう見てもイマイチなわりに面白いかも、と気になってたものです。で、そのドラマの原作コミックがこれ。たまたま本屋で見かけて買ってしまいました。現在7巻くらいまで出てるようです。


で、初の韓国マンガ。一番驚いたのはページが左右逆だってことです!左ページから始まるんですよ。ま、逆に考えれば右ページから始まる本や雑誌が日本以外のどこにあるのか知らないくらいなので、こちらがグローバルスタンダードなんでしょうが。しかしですね、これが意外に手こずるんです。
アホではないので右ページをめくるという行為は間違えないんですけども、1ページの中でコマを右から読んでしまうんですよ。
例えばこんな感じ↓

左のコマの「帰るところか?」から読むんです。これが意外と慣れないんですよ。マンガを読んで20数年……身に付いたクセは頑固です。
アメリカで出版されたジャンプはあえて日本式にしてあるらしいけど、読者の苦労が忍ばれます。これはね、思った以上に違和感ありますもの。


で、ストーリーはというと……。
舞台は現代の韓国、王室が今も存続していて国民から大人気……という架空の設定です。主人公は女子高生・チョギュン。ミーハーで騒がしくて、いわゆる普通の女子高生。チョギュンの通う高校は普通の高校だけど、皇太子のシンも通っていることで有名。ハイ、もうわかったと思いますけど、まったく予想通りです。
チョギュンとシンの祖父同士が親友で、誠に勝手なことに孫同士の結婚を約束していたのです! しかも王室は早婚が慣例(早くから王室の生活に慣れるため)。まだ高一だというのに、チョギュンは王室入りすることに……!?


まーいわゆる身分違いの恋。少女マンガ的には、ヒーローとヒロインが恋に落ちて、二人の身分の差が障害になるというのが王道。「花より男子」に代表されますね。一方、この作品は形ありきで、徐々に恋に落ちていくパターンだと思われます。
ヒーローのシン皇太子は冷徹キャラ。
「好きな子を宮中に閉じこめて 一生人形のように暮らす 皇太子妃なんかにすると思うか?」
と、もともないことをチョギュンに言ったりします。さらに
「おまえはおれと無関係だし どうなろうと知ったことじゃないから結婚するんだ」
これに対し膝蹴り一発ですませたチョギュンは偉い。
一方のチョギュンは、家庭の事情からあっさり結婚を受諾します。父親は失業中という状況のため、結婚承諾の条件として実家への援助を求める根性が、時代錯誤ながらアッパレです。


というわけで二人とも打算的な理由により、結婚してしまったわけです。盛り上がるはずもない二人。しかしそれをわざわざ盛り上げようと登場してくるのが、シンの女友達(元カノ?)のヒョリン、シンの従兄弟・ユル。まだこの序盤ではわかりませんが、今後引っ掻き回してくれることでしょう。


気が向けば続刊も買いたいと思います!