少女マンガ編

気付けばもう年末押し迫っておりました。27日以降は帰省のため更新できないので(実家はあろうことかダイアルアップで繋ぐ気もしません。むしろ帰ったその夜から酒浸りになるのでキーボードに触れる気も起きない、というのが正解ですが)、残り数日で今年の総括をしたい所存です。


というわけで最初はマンガ。去年までは小説だけでしたが、今年はマンガ熱が過去最高にアツい28歳。『このマンガがすごい!』を参考に、自分なりのベストを挙げたいと思います!


このマンガがすごい! 2007・オトコ版

このマンガがすごい! 2007・オトコ版

少年マンガや青年マンガをあまり読んでないこともあって、<オトコ版>にはとくにコメントはないです。たしかに1位の『デトロイト・メタル・シティ』は面白いし、2位『Death Note』のそのインパクトがただならぬことも納得。ただ『ヴィンランド・サガ』がなぜ完全スルーされてるのかとか、今年の『ONE PIECE』はもうちょっと上にきてほしかったとか思うくらいです。



そんなことより、ホームの少女マンガですよ!

このマンガがすごい! 2007・オンナ版

このマンガがすごい! 2007・オンナ版

以下のマイベストを主軸にコメントを。


■第一位 『リストランテ・パラティーゾ』(オノ・ナツメ)

リストランテ・パラディーゾ (f×COMICS)

リストランテ・パラディーゾ (f×COMICS)

このマンガがすごい! 2007・オンナ版』では4位の大健闘! わたしはこのマンガを通して眼鏡紳士に惚れてしまいました。でもそういう萌え成分だけではもちろんなくて、<親子>と<恋愛>がものすごくいいバランスで描かれている作品なんです。何度読んでも、というか読まずに今思い返しただけでもカミングアウトのシーンは涙ぐんでしまいます。


■第二位 『大奥』(よしながふみ)

大奥 (第2巻) (JETS COMICS (4302))

大奥 (第2巻) (JETS COMICS (4302))

発売日が11月末だったせいでしょうか……『このマンガがすごい! 2007・オンナ版』では17位(『フラワー・オブ・ライフ』は8位にランクイン、こちらもちょっとクセになるかんじです)。でもこれは連載してる間はずっとベスト20以内には居続けるのではないかと思える、インパクトと濃密さがあります。1巻では予想外の設定にノックアウトされ女吉宗の格好よさに惚れ、今年発売された2巻では急激な時代の変化に巻き込まれる、哀しくも優しい愛情に涙です。
あと今年は今さらながらよしなが作品に大ハマリした年でもあります。『愛すべき娘たち』『こどもの体温』という連作短編集も良かったけど『西洋骨董洋菓子店』は最強でした。ちょうどハマってた時期にドラマの再放送もあったのでほぼ全部観てしまいました。辛党なのにおいしーいケーキを食べたくなりました。あと『愛がなくても喰っていけます』というエッセイマンガも大好き!


■第三位 『潔く柔く』(いくえみ綾)

潔く柔く 4 (マーガレットコミックス)

潔く柔く 4 (マーガレットコミックス)

このマンガがすごい! 2007・オンナ版』では50位?よくわからないけど(数えるのがめんどい)ギリギリランクイン。最新刊でメインの<一恵ちゃん&キヨ>パートがすごく好きだったもんで。全体の流れ的にもこれまでのいくえみ作品のなかでベスト3には入るんじゃないかと思う。シンプルなモノローグが、泣ける。


■第四位 『君に届け』(椎名軽穂)

君に届け 2 (マーガレットコミックス)

君に届け 2 (マーガレットコミックス)

「貞子」と呼ばれるくらーいキャラの主人公が、気になる男の子やかけがえのない友達を得て成長していく、ピュア〜な物語。なんと『このマンガがすごい! 2007・オンナ版』で第2位と大ブレイク。といっても新人さんではなく、短編集もたくさん出してるし(そのうち一冊はレビューしました)、『CRAGY FOR YOU』(これも実は買って読んだのだけどまだレビュー書いてない……)というコミックスにして6巻の長編も描いてるので、絵はうまいし乙女心を刺激するポイントも熟知してると思うので、今後も楽しみ! 1月末に最新刊が出るようです。


■第五位 『溺れるナイフ』(ジョージ朝倉)

溺れるナイフ(4) (講談社コミックス別冊フレンド)

溺れるナイフ(4) (講談社コミックス別冊フレンド)

これはランク外ですね〜。同じく連載中の『ピース オブ ケイク』はランクインしてますが。どっちも面白いんですが、とりあえず二次元ではSキャラ男の子に弱いので……。あとものすごくスピーディーで衝撃的なのに今後の展開がまったく読めないので気になります。


■番外 『7SEEDS』(田村由美)

7SEEDS 9 (フラワーコミックスアルファ)

7SEEDS 9 (フラワーコミックスアルファ)

文明が滅亡した未来の地球で冷凍保存から解かれた少年少女たちのサバイバル! やっとすべてのチームが出そろって、プロローグが終わったところでしょうか。今後はそれぞれのチームがどう関わっていくか(とくに悲惨な夏のAチーム)、どんな未来が待っているのかとワクワク。



もういいだろうと『ハチクロ』『のだめ』『NANA』は外しました。入れるとしたら完結した『ハチクロ』をどっかに入れたかった気もしますが、まぁいいです。『のだめ』と『NANA』は今年に限ってはベスト5に入るインパクトはなかったかなぁ。でもどちらもまだトップセラーマンガとしての追随を許さない安定感があると思うし、たぶん終わりまで追いかけるつもりです。
それにしてもこの三作はこれまでも人気はあったけどメディアミックスで大ブレイクでしたね。『ハチクロ』と『NANA』は映画化、『のだめ』はドラマ化、また三作ともアニメ化と。『ハチクロ』の映画は見てないので何ともいえないのですが、アニメはちらっと見たところ原作の柔らかい雰囲気がそのまま出されてていいかんじでした。ドラマ化大成功(わたしのなかで)の『のだめ』のアニメも来年からスタートするので、ちょっと楽しみです。
あとジャンル的には青年誌の範囲なのでとり上げませんでしたが、『働きマン』(安野モヨコ)も変わらず応援しております。むしろ応援されてます。


というわけでたったベスト5でこんなに力を使ってしまって、本来の小説ベストをやり遂げられるか不安なところでありますが、さらに読みたい本も山積みで、ついでに大掃除とかしなくていいのかという疑問もうっすら浮かびますが、あと数日なんとか乗り切りたいところです。