ごくせん 15 (YOUコミックス)
- 作者: 森本梢子
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2007/04/19
- メディア: コミック
- 購入: 2人 クリック: 157回
- この商品を含むブログ (42件) を見る
まードラマを通してかなり有名になってるんでアレですが、簡単に説明すると、任侠一家に育ち、女だてらに跡目相続を期待されている主人公・久美子が、不良学校の先生となって生徒たちをまとめあげていく、そんな話。ただテレビドラマ版は学校がメインだったのに対し、原作のほうは学校のほうのトラブルとヤクザ絡みのトラブルが半々くらい。ギャグ漫画としての側面が強く、さらに久美子・篠原・沢田慎の恋模様もなんとも楽しい。ドラマもなかなか楽しかったけど、やっぱわたしはこの原作が好きだなぁ。
さてこの最終巻。
最初から沢田慎がとばしてます。ホストクラブにつとめる先輩・竹男による洗脳で、根っから硬派な慎が妙なことに……。
うんまぁでも間違ったこといってるわけでもなくて、ちょっと目を離したスキに……
↑女の子に絡んでたチンピラと格闘する久美子。
告白はお預けだったけど、二人の空気が変わった夜。
そしてついに久美子の正体が学校でばれてしまう。
久美子を引き止める学校側とは逆に生徒たちは「騙された」と攻め、久美子は退職を決意。そして長年の憧れの君であり北海道に帰る弁護士・篠原先生からプロポーズを受ける……。
だが一方、ヤクザ絡みのおかしな宗教団体に関わってしまった南を助けるためクラスメイト全員で乗り込んだと知った久美子は、生徒を助けるため単身で立ち向かうことに。
さすがのヤンクミでもボロボロになるほどの強い相手に立ち向かう姿に感動した生徒たちは、久美子の大好きなふんどし姿で「卒業まで見届けてくれ」と頼み込んだ。そして白金の先生であることを選んだ久美子は、篠原と涙で別れることに……。
そして迎えた卒業式。
相変わらず不良たちをドン引きさせるほどの極道哲学をたたき込んでるし……。
そして沢田慎は東大合格! 彼のやりたいこととは極道弁護士だった。
久美子と黒田一家を守りたいとさらりと告白したが、久美子は大パニック。どんだけ鈍いんだ! でも慎はすでに持久戦は覚悟の模様。一方で動揺して走りまくってた久美子に出くわした藤山先生がナイスフォロー。
『この2年間 あなたが本当に困ったとき 悲しかったとき 誰を頼りにした? 誰のとなりで泣いたの?』
そうなんだよね。
ついでに暴走しがちな久美子のストッパー役だったのは、
いつも沢田慎。
スタートしたばかりのこの二人のラブコメを読みたい!というのはすべてのファンが思うところでないかしら。でも、そういう想いに答えてのものが、この表紙なんでしょう。
若手極道弁護士の慎と、まさに極妻な久美子。
でもこういう絵を見ると余計に、この不器用な二人の今後に妄想を張り巡らせてしまいますね!
しっかし、ギャグと萌え成分が絶妙なバランスで両立してた、素晴らしい一作でした。何回読んでも飽きません。次の作品を楽しみに待つとともに、この「ごくせん」のスピンオフ的作品を心待ちにしてしまってます……。