07年春クール連ドラ・個人的満足度
ドラマの感想も書こうかなぁなんてほざいてたけど、そんな面倒なこと出来るはずもなくうやむやに……。なのでここは前向きに、ドラマ初回を見たあとの「期待度」と、最終回終わってからの「満足度」、1クール2回のまとめレビューにしようかなと。もちろんいつまで続くかわかりませんけど。
というわけでさっそく、07年春クールのドラマですが……。
第1位『セクシーボイス&ロボ』
- アーティスト: TVサントラ/中塚武
- 出版社/メーカー: バップ
- 発売日: 2007/05/30
- メディア: CD
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低視聴率だわ、立てこもり事件の余波で一回分お蔵入りになってしまうわと、何かと気の毒なドラマだったわけだけど、そんなことがどうでもいいと思えるくらい毎回楽しみにしてました。
並外れた聴力と声帯模写の能力を持つちょっと醒めた中学生・ニコと、アホでお人好しなロボットオタク・ロボ。コミカルな設定にかぶせて、実は「命の重さ」を訴えかけた作品だった。あの『すいか』の、と言えばドラマ好きの人なら「あぁ」と納得するだろう、木皿さんの脚本が最高でしたね。
浅丘ルリ子、岡田義徳、片桐ハイリ、塚本晋也という、濃いベテラン俳優たちに囲まれながらも、最後までみずみずしい存在感を放った主役の松山ケンイチと大後寿々花の演技力にも拍手。毎回のゲストも味があってよかった。
お気に入りは「三日坊主」「ごぼ蔵」「ZI」「プッチーニ」、そして最終回の「ロボ」ですかね。これはもしかしたらDVDも買うかもしれません。あ、あと主題歌の「みつき」もこのドラマに合っててよかったです。
第2位『帰ってきた時効警察』
- 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
- 発売日: 2007/09/28
- メディア: DVD
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前作に比べるとちょっとおふざけ感が増した(もしくは増しすぎた?)感はあるものの、それを含めて安定感があって、毎週楽しめた作品。麻生久美子演じる三日月しずかというキャラが壊れまくっていくあたりが、個人的にツボ。
あと、第8話はオダギリジョー脚本・出演だったんですね。あまり違和感はなかったです。
第3位『わたしたちの教科書』
- 作者: 坂元裕二,百瀬しのぶ
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2007/05/23
- メディア: 新書
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とくに第9話ラストでジョーカーであった熊沢先生がいじめを認めるあたりから、いじめの主犯であった陸の父親の逮捕、雨木副校長の法廷証言あたりまでがクライマックス。主演の菅野美穂はじめ、役者さんたちの熱い演技に引き込まれた。だけど最終回がちょっと肩すかし感で、残念だったかな。息子の立てこもり事件とかいらなかったんじゃないか。
あと今クールの主題歌のなかでは、この「Water Me」が一番好き。
次点『ライアーゲーム』
- 作者: 甲斐谷忍
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2005/09/16
- メディア: コミック
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でも昔の土9を彷彿とさせる特徴的なカメラワークと、キッチュな美術、そしてヒキの強い展開が見事にコラボしたドラマ。
そんなわけで、選んだ4作中2作がナイトドラマってあたりが、今クールの不振を物語っているのか。それはもしくはわたしの好みゆえでしょうか。
そのほか、最後まで見たドラマは、
・「バンビ〜ノ!」……一人の男の子の成長ものとして楽しくみれる……が、いかんせんストーリーが単調で……。北村一輝、佐々木蔵之介、佐藤隆太など、今のドラマを代表する名バイプレーヤーたちの好演は光ってた。
・「特急田中三号」……これは最初に観たときから印象が変わらなかった。田中聖は主役キャラじゃない。あと、テツという濃さを活かすことなく、こじんまりとした青春群像劇に収まってしまったことが敗因か。
・「生徒諸君!」……すべてが茶番劇に見えてしまった脚本の拙さが諸悪の根源か。内山理名はこういうちょっと泥臭い役がハマるタイプだと思うのだけど、作品にはあまり恵まれませんねぇ。
あと「プロポーズ〜」と「冗談〜」も1度か2度は見ましたが、前者はどうでもよすぎて、後者はなんか古くさくて、パス。