小説すばる新人賞受賞作一覧

ちょっと気になったんで並べてみたら、それなりの傾向というか、受賞作の雰囲気はつかめますねー。

第1回 (1988年)『川の声』山本修一
第1回 (1988年)『こちらノーム』長谷川潤二
第2回 (1989年)『ゴッド・ブレイス物語』花村萬月
第2回 (1989年)『草小路鷹麿の東方見聞録』草薙渉
第3回 (1990年)『絹の変容』篠田節子
第4回 (1991年)『マリアの父親』たくきよしみつ
第4回 (1991年)『涼州賦』藤水名子
第5回 (1992年)『砂時計』吉富 有
第6回 (1993年)『ジャガーになった男』佐藤賢一
第6回 (1993年)『天使の卵(エンジェルス・エッグ)』村山由佳
第7回 (1994年)『恋人といっしょになるでしょう』上野歩
第7回 (1994年)『包帯をまいたイブ』冨士本由紀
第8回 (1995年)『バーバーの肖像』早乙女朋子
第8回 (1995年)『英文科AトゥZ』武谷牧子
第9回 (1996年)『陋巷の狗(ろうこうのいぬ )』森村南
第10回(1997年)『オロロ畑でつかまえて』荻原浩
第10回(1997年)『ウエンカムイの爪』熊谷達也
第11回(1998年)『走るジイサン』池永陽
第11回(1998年)『パンの鳴る海、緋の舞う空』野中ともそ
第12回(1999年)『粗忽拳銃』竹内真
第13回(2000年)『8年』堂場瞬一
第14回(2001年)『ジョッキー』松樹剛史
第15回(2002年)『プリズムの夏』関口尚
第16回(2003年)『笑う招き猫』山本幸久
第17回(2004年)『となり町戦争』三崎亜記
第18回 (2005年)『はるがいったら』 飛鳥井千砂
第19回 (2006年)『でかい月だな』水森サトリ

純文でもなくエンタメ一直線でもなく、その中間点みたいな作品が多いですね。
ちなみにこれまで読んだのは、『天使の卵(エンジェルス・エッグ)』『オロロ畑でつかまえて』『ウエンカムイの爪』『走るジイサン』『粗忽拳銃』『プリズムの夏』『となり町戦争』『はるがいったら』『でかい月だな』。受賞作は読んでないけど他の作品を読んだという範囲では、篠田節子佐藤賢一、野中ともそ、堂場瞬一山本幸久も。
個人的には好きな作品もあれば罵倒した作品もあり、あざとさと共感の境界線に近い作品が選ばれているということか。総じて「わかりやすくて読み心地のいい作品」が多い気がする。だからなんだというわけではございませんが。