2007年本屋大賞ノミネート作品発表
今年の本屋大賞は興味深いですねぇ。
『一瞬の風になれ』著/佐藤 多佳子(講談社)
『失われた町』著/三崎 亜記(集英社)
『陰日向に咲く』著/劇団ひとり(幻冬舎)
『風が強く吹いている』著/三浦 しをん(新潮社)
『鴨川ホルモー』著/万城目 学(産業編集センター)
『終末のフール』著/伊坂 幸太郎(集英社)
『図書館戦争』著/有川 浩(メディアワークス)
『名もなき毒』著/宮部 みゆき(幻冬舎)
『ミーナの行進』著/小川 洋子(中央公論新社)
『夜は短し歩けよ乙女』著/森見 登美彦(角川書店)
とりあえず、宮川みゆき、小川洋子、三浦しをんはないでしょう。可能ならば『風が強く吹いている』には何らかの賞をあげたいところだけども。でもこのラインナップだと直木賞・芥川賞受賞作家はスルーすべきかと。劇団ひとりの『陰日向に咲く』は芸人でかつ処女作としては上手いものの、このラインナップのなかでは見劣りするかなぁ。『鴨川ホルモー』は同じ京都を舞台とした大学生小説としては『夜は短し〜』に比べて弱いからパス。
というわけで『一瞬の風になれ』『失われた町』『終末のフール』『図書館戦争』『夜は短し歩けよ乙女』の五作だったら、どれがとってもおかしくない。どれをとっても本屋さんたちの支持はアツそうだし。
個人的な希望としては『一瞬の風になれ』『図書館戦争』『夜は短し歩けよ乙女』の三作が競ったのちに、『夜は短し歩けよ乙女』が選ばれてほしいかな。でもこの三作のうちいずれかが選ばれれば満足。今後の本屋大賞にも期待がもてる。
だけど去年の受賞作(『東京タワー〜』)の傾向からすると、話題性も重要。となると『失われた町』が本命でしょうか。『となり町戦争』も映画化されるし。せめて『一瞬の風になれ』が選ばれる良心を期待したいところではあるけど。でも『図書館戦争』の意外な支持力も無視できないところではあるし。ただわたしの通う本屋さん数件に関しては、『一瞬の風になれ』『図書館戦争』『夜は短し歩けよ乙女』を推してくれてる気がします。
というわけで、
(本命)『失われた町』
(対抗)『図書館戦争』
個人的には
(本命)『夜は短し歩けよ乙女』
(対抗)『一瞬の風になれ』
発表は4月5日とのことで、この結果はちょっと楽しみです。
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