ベトナム・ホーチミンへの旅

10日ほどまったく更新できず、コメントの返事も遅くなってしまい失礼しました。何をしていたかというと……ベトナムホーチミンへ旅行に行ってました! とはいえホーチミンへはたったの二泊三日。その後実家に帰ってゴロゴロしたり、東京へ戻ってもゴロゴロしたりしてただけなんですけど。
しかし久々の海外旅行だし、前々から行きたかったベトナムということもあって、とても楽しかったので写真を少しアップしておきます。


滞在したのは首都のハノイではなくホーチミン

南の大都市ですね。観光ではこちらがメジャーのよう。


さて、どんな街かというと……

こんな街なんです。とにかくバイクの量がハンパない。車や自転車とはくらべものにならないくらいです。ノーヘル・2〜4人乗り・マスク装備(女の子)がデフォルトのようです。友人同士、恋人同士、家族一同、犬連れなどなど、すべては一台のバイクの上に! これが夜になるともっと増えます。
さて、この人たちはいったいどこへ向っているかというと……なんとただドライブしてるだけだけらしいのです! 現地人のガイド・ワンさんいわく、とくに夜はヒマだし暑いので(真冬でも30度を超す)、みんなで連れ立って街を回ってたまに喫茶店によったりするのが、ホーチミン市民のごく一般的な夜の過ごし方だとのこと。
そして驚くことにこの街、ほとんど信号がありません。6車線はある大通りの交差点でも信号が見当たらないんです。みんな「いける!」と自分で判断して突っ込んでいるようです。それでもガイドのワンさん曰く「事故は非常に少ない」とのこと。でもわたしは滞在中に二度接触事故をみたけどね。ただ全体的に時速30kmくらいで走ってるので、日本の感覚とはちょっと違うかなぁ。でも十分に怖いです。

宿泊したホテルは「サイゴンマジェスティック」。

べっぴんさんがお出迎え♪
コロニカルな雰囲気あふれる由緒あるホテルですが、数年前に改装をしたとのことで中はとてもきれい。滞在したのが週末ということもあって、たくさんの結婚式が行われていたようで、5人くらいの花嫁さんを見かけました。


リバーサイドにあるホテルなので、メコン河がみえます。


こちらは元官邸(今は歴史的建造物として観光客に公開)にあった、ホーチミン先生の像。

ここでワンさんがベトナムの歴史を説明してたのだけど、この主導者への尊敬の念はやはり強いらしく、はしばしにホーチミン「先生」と尊称を付けていたのが印象的。このあと連れて行ってもらった中央郵便局(郵便局とあなどるなかれ、実に立派な建造物)の中央にも大きなホーチミン先生の肖像画が飾ってあって、国民の誇りともいえる人物なのだなぁと改めて知った。ちょっと親しみがわくのでわたしもこれ以降、銅像肖像画を見かけるたびに、ホーチミン先生、ホーチミン先生と呼ばせていただいた。


こちらは街一番のカトリックの教会。

熱心なカトリック信者が多いらしく、日曜日は何回にもわけてミサが行われるよう。ワンさんも仕事がある(申し訳ないことにわたしたちのガイドだ!)ので朝四時のミサに参加してオルガンを弾いてきたらしい。お疲れさまです。


ベトナム料理は楽しみにしてたのだけど、短いツアーということもあって観光人向けのお店ばっかりでイマイチ。もうちょっと時間があれば、自分で選んだ店とかで食べてみたかったなぁ。でも全体的に野菜が多くとれる料理ばかりでうれしい。上の写真は揚げ春巻き。



旅行中はお世話になりました。とにかく暑いので昼からビール三昧。ワンさんイチオシの「333ビール」(写真左)は暑い国にピッタリでした。やっぱビールは現地のものが一番おいしい。気候にあってるからかな。オリオンビールに近いかも。



というわけで、とにかく滞在時間が短い(ゆっくりできたのは一日!)ので、ちょっと消化不良だったかな。午後は街を歩き回ったのだけど、予想以上に疲れて買い物はおろか、写真もあまり撮れなかったのが残念。というのも道が鋪装されてなくて、土とタイルが境目なくガタガタしてる道を歩くと自分が思っている以上に疲れてしまった。舗装されてて当たり前の国に育った人間の弱さか。
あと、ベトナム戦争によって手足を失った人たちが、本当にたくさん道で物乞いをしてて。勝手な話だけど、それが精神的に辛かった。直視すると自分が辛いから目をそらして歩いて、でも無防備にしてて目に入った時にはショックを受けて、これまた勝手に自己嫌悪に陥り……。体も心も自分がどれだけヤワなのか思い知った旅行だったかも。


余談だが、ホーチミンの空港で、アメリカのおばちゃんに話しかけられた。そのおばちゃん(名前は聞き損じた)の別れた旦那が日本人のハーフで、その間にできた息子が今回ベトナム人と結婚するとのことで、一人ではるばるベトナムにやって来たとのこと。なにやらグローバルな家族だ。ベトナムは物価も安いし料理もおいしくてサイコーとか、でもその息子の嫁の実家がホーチミンから数時間離れた場所にあって夜9時前には全員寝てしまって困ったわーとか、息子は映画美術を仕事にしてて「SAYURI」の舞台もつくったのよーとか、別れた旦那の日本人のお父さんはダンディーで優しくて素敵だったわーとか、自分のうちはロサンジェルスからまた国内線に乗って帰らなくちゃいけないからドアトゥードアで24時間なのよー大変だわー、みたいなことを機関銃のごとくしゃべってくれてなんだかとても楽しかった。
さらに余談だが、ベトナム人の話す英語はちょっと聞き取りづらい。ちょっと「にゃむにゃむ」した話し方。まーわたしの英語力にも問題があるかもしれないが、滞在中に話した二人のアメリカ人の英語が異常にクリアに聞こえたのにビックリした。国の言葉の雰囲気がどうしても混じるんだろうな。わたしの話す英語はちゃんと伝わってたかしら……。


そんなこんなでしたが、もう一度行ってみたいな。10年もすれば全然様変わりしてそうな気もする。ホテルとかあるドンコイ通りにはブランドの直営店とかがオープン間近だったりしてたし。でもそんなんじゃなくて、時間を使って安旅行してみたいと思える場所だったな。またいつか!