お気に入りの装丁&キャッチコピー大賞

これは去年のうちにアップしときたかったんだけど、持ち越してしまいました。やっぱりハードカバーは見た目も大事。昨年読んだ中でとくに好きだったのは下の三冊です。


真実真正日記 夜は短し歩けよ乙女 ティンブクトゥ

まずは町田康の『真実真正日記』。黒の背景に印象的なコワカワイイ人形は、ブライスという有名なドールブランドらしいです。また、中ページの3辺のふちが墨で塗られているあたりも凝っていて、正直、読みながら指が汚れないか気になりましたが、もちろん汚れませんでした。インパクトはナンバーワン!
そして森見登美彦の『夜は短し歩けよ乙女』は、ひたすらこのイラストがかわいい! 加えてタイトルと中身の小説の可愛さも相まって、大プッシュしたい一冊です。
オースターの『ティンブクトゥ』は完全に個人的な犬の好み。この犬好きなんですよね〜。ハカセと呼びたい。


この他では乙一『銃とチョコレート』なんかも良かったですね。遊び心たっぷりで。あと同じく箱入りでジャケ買いしてしまったのがジェラルディン・マコックランの『世界は終わらない』も素敵。箱入りってやっぱりいいですね。手放したくないかんじ。


銃とチョコレート (ミステリーランド) 世界はおわらない


あと今年は帯のキャッチコピーだけで買わされたものもあった。それは……

マリー・ンディアイの『みんな友だち』である。作者名もきいたことない(それは当たり前でこれが日本での初の翻訳であったよう)のでさんざ迷ったが、結局買って読んで大当り。めちゃめちゃ切れ味鋭い純文系の短編小説で今年のベストに入れてしまったくらい。作中のセリフとはいえ、この一言だけを抜き出してバンと打ってくれた編集者に感謝したいのだ。ちなみにこれはまったく話題になってないけど本当にいい作品だったのでオススメです。
レビュー→http://d.hatena.ne.jp/juice78/20060906#p1
みんな友だち