「価値観」とか大仰な言葉を持ち出すな

オリコンでこんなランキングがあったようです。
最近、感動を忘れていませんか?〜自分の価値観を変えた本

 秋の夜長は読書にふけりたいもの。でも、小学生じゃないから「課題図書」もないし、世の中にはベストセラーが多すぎて、一体どんな本を読んだらいいか、わからない人も多いのでは? ORICON STYLEでは、「自分の価値観を変えた本」をリサーチしてみた。

ということらしい。


一冊の本で変えられてしまう価値観って、そもそもどうなんだ。

でもランキングの結果を見ると、「自分の価値観を変えた本」というより「ここ最近読んだ本」か「記憶に残ってる書名」ってかんじがしなくもありませんがw。「価値観が変わる」という言葉の意味を本気で理解して質問に答えた人がいるとは思えないなー。というかそもそも質問が変。「感動した本」なのか「価値観を変えた本」なのか、よくわからない。ヌルい質問だ。


ランキング一位が『東京タワー〜オカンとボクと、時々オトン〜』ですからね。いやわたしはこの作品は好きなんですけど。んーま、これが一位ってことは、答えた人たちの頭の中では「最近読んで感動した本は?」って質問にすり替わってるんだろうな。二位以降も微妙すぎるラインナップで。
でもなんか同着6位の12作が面白い。『赤毛のアン』『Deep Love』『僕は勉強ができない』『スピリチュアル子育て』とかが同列に並んでるんですから。なんだこのグダグダ感。アンケートしたなら、せめて何人に聞いたのかくらいは情報を載せてほしいわ。ここらへんになるともはや「感動」も「価値観」も関係なく、「印象に残ってる本」ってかんじですね。質問がヌルいから回答もヌルくなるわな。