第134回芥川賞・直木賞が決定

いや〜、今回は素直な結果でしたね。芥川賞絲山秋子直木賞東野圭吾。こういう妥当な結果が意外に思えてしまうというのが、最近の芥川賞直木賞の傾向だったわけで。個人的には予想大当たりで嬉しいけど、なんかつまんねーな、というのも正直な気持ちでありまして。絶対ね、「メッタ斬り」とか「本屋大賞」が出てきてから変わっちゃったよ。候補作のみならず選評まで。一読者としてはあくまで選考委員たちには我が道を突っ走ってもらって、そこを「メッタ斬り」コンビが激しく突っ込む…という展開を期待してるんだけど。その空気を読んでないね。日和るなよ。
それにしても絲山さん、「のどの小骨が取れたような気持ち。取れなければ、今後は両賞とも候補になった時点で辞退しようと思っていた」らしい。まぁ、芥川賞直木賞たらい回しにされてたからね…ちょっとキレ気味? まぁ候補に選ばれるのは5度目だしね。…いやいや、直木賞の東野さんなんて6度目だし。これまで候補に上がるたんびに「人間が描けてない」と言われ続けた東野さん。本作ではせっかく濃い人間関係を描いたというのに「人間が描かれているかどうかについて激しい議論になった」らしい。他人事ながら泣けてきます。でもとれて本当に良かった。おめでとうございます!
今回の選評は楽しみなので、買ってじっくり読もうと思います。