2011年本屋大賞と第1回Twitter文学賞

2011年本屋大賞のノミネート作品が発表された。
http://www.webdoku.jp/newshz/zasshi/2011/01/25/133522.html

悪の教典貴志祐介文藝春秋
『錨を上げよ』 百田尚樹講談社
神様のカルテ2』 夏川草介小学館
『キケン』 有川浩(新潮社)
『叫びと祈り』 梓崎優東京創元社
シューマンの指』 奥泉光講談社
『ストーリー・セラー』 有川浩(新潮社)
謎解きはディナーのあとで東川篤哉小学館
ふがいない僕は空を見た窪美澄(新潮社)
ペンギン・ハイウェイ森見登美彦角川書店


うち、わたしが読んだのは二冊(二作品)。少ないなー。

悪の教典 上

悪の教典 上

悪の教典 下

悪の教典 下

これはまあ何というか間違いなく面白かったですねー。あの分厚い上下巻、一気に読ませる吸引力がすごい。ゾクゾクしながら一気読みしました。後半なぜかB級スプラッタホラーみたいになっちゃったのがちょっと残念か。ま、その展開も面白かったんだけど、稀代のサイコパス☆ハスミンには小賢しく法の目をくぐり抜けてほしかったような…。


叫びと祈り (ミステリ・フロンティア)

叫びと祈り (ミステリ・フロンティア)

読んだのだいぶん前なんであんまり覚えてないんだけど、こんなにセンスの良さを感じる国産ミステリを読んだのは久しぶりだと思った記憶がある。次の作品も早く読みたいな。


まあ大賞の結果自体には興味がないんだけど、ちょうど良いタイミングなので去年自分が読んだ本を思い返したりしてみた(ブログは書いてなかったけどメモとして残してるものもあったので)。去年はホントにあまり読んでないんだけど、乾くるみの『スリープ』や角田光代の『ひそやかな花園』、それに上記の『叫びと祈り』の三作品が個人的ベストスリーかな。

スリープ

スリープ

ひそやかな花園

ひそやかな花園



そして今盛り上がってるといえばTwitter文学賞
現在投票中でその経過を見ている限り、国内編も海外編もかなりハイセンス作品が並んでいるような。なんでだろうね。トヨザキ社長が主催している時点で、投票者にもある種の傾向というか空気がすでにあるのかな。そしてそんな空気をものともしない某ゴスロリ作家周辺がたたかれてるなうw。
とりあえず、国内編の方でよく目についた盛田隆二の『二人静』をアマゾンでポチリましたー。

二人静

二人静