別冊 図書館戦争〈1〉(有川浩)

別冊 図書館戦争〈1〉

別冊 図書館戦争〈1〉

とりあえず、この本は電車の中とかで読んじゃダメ。これから読む人、有川浩の新作だからって、しかも図書館シリーズのスピンオフだからって、買って帰りの電車なんかで開いちゃいけませんよ? 前作の『阪急電車』はこの上なく電車の中で読むのにピッタリな一冊だったというのに、一転してこれはダメ、絶対にダメだ。だって一人でニヤニヤしてる怪しい人になっちゃうもの!

『別冊図書館戦争』の『別冊』は、『別冊花とゆめ』とか『別冊マーガレット』とかそんな感じの『別冊』ですので察してください。

察しました、察しましたとも。全部読んでからあとがきのこの一文を読んでからですけどね。うん、今日のわたしは怪しかった、それはすでに察してたし、大丈夫大丈夫。
というわけなんですよ。どういうわけだ。ま、『クジラの彼』とかを既読の人は察してもらえますね。スピンオフっていうか、郁&堂上の超ラブアマ小説というわけですよ。免疫あるファンでもこれは無理だよニヤけるよってくらい、超、です。どうしてそんなに砂糖ばっかり入れるんだ!ってくらいの甘甘なのに、嫌みなくむしろ楽しませてくれるんだこの作者は。不思議だ。王道の少女マンガ好きにはたまらないです有川浩。ま一応スピンオフですから当然、図書館でいろいろトラブルとかあるんですが、そんなのはどうでもいい! ただ萌えとけ!ってかんじでございました。
とりあえずこれで郁&堂上エピソードは一段落かな? あとは手塚&柴崎、小牧&鞠江ちゃんとか、いろいろまだ突っつくところがあるんでしょうこの『図書館』キャラは。だって『別冊』で『1』だもんねぇ? 本編の四冊は越えないとして、あと二冊くらいは出てもおかしくない。じっくり楽しみに待ちたいと思います。そして次こそは、家に帰るまではページを開かないように気をつけたいと思います。