遠まわりする雛(米澤穂信)

遠まわりする雛

遠まわりする雛

古典部シリーズ最新作は、入学直後から一年間、古典部メンバーの穏やかな日常とささやかな謎を描いた短編集です。
一本の校内放送から推理が繰り広げられる「心あたりのある者は」はタイトルも中身も秀越。国内ミステリでこんな良質の短編が読めるのは嬉しいなぁ。あとちょっと意外な印象を受けたのだけど、「手作りチョコレート事件」「遠まわりする雛」はうっすら恋愛色もアリでちょっとニヤけてしまいます。
まだまだ読ませてほしいシリーズです。