hon-nin vol.01

予告通り、出ましたね2号目。一応、前回の創刊号が00号で、今回のが01号となるようです。
00号のレビューはコチラ→http://d.hatena.ne.jp/juice78/20060909


新企画として、まずはは「コラム・大至急本人を!」ということで、作家やコラムニスト、芸人など10名が「やってもうた」というお題で短いエッセイ。トップバッターの町田康が相変わらずながらいい味出してる。『パンク侍、斬られて候』制作前夜を綴ったもの(?)。続いて「本人日記」では、みうらじゅん清涼院流水の日記が公開。清涼院流水、まだ作品は読んだことないんですけど、来年は19冊新刊を出すらしいですよ。すごいね。また安藤健二サブカル系ノンフィクションがスタート(もしくは単発?)。タイトルは「『涼宮ハルヒ』の封印」で、ハルヒが初めて漫画化された作品であるがすでに絶版となったみずの版について。まぁお世辞にも上手い絵とはいいがたいので黒歴史となってしまったことは納得できるが、それ以上に真偽不明な版元サイドのドタバタが面白かったりして。

連載陣では、安野モヨコのシリアス系エッセイ漫画のクオリティが群を抜いてると思う。本谷有希子の「改めて!ほんたにちゃん」もいい。自意識とのタタカイがコミカルに描かれていて楽しいのだけど、読んで笑いながらも自分の恥ずかしい過去を思い出さないように必死だったりする。吉田豪によるインタビュー、今回のゲストはしょこたん。あまりに濃いオタク半生に圧倒されます。面白い人になるんだろうなぁ。あと「ビートたけしオールナイトニッポン傑作選!」は今回も凄いです。リアルタイムで聞けないのが残念だけど、それだけにこの連載は可能な限り続けてほしいな。この他の連載はまだ読んでないんですよね。これから読むかもしれないし、読まないかもしれない。町山智浩氏の自伝的小説とかは、ある程度まとまってから読みたいかも。

あとがきで編集の北尾氏が来年の目標として挙げてるのが、綿谷りさと舞城王太郎にぜひ執筆してもらうこと。そりゃなんとも頑張って実現していただきたい! 老舗文芸誌を出し抜いて綿谷りさのエッセイをゲットできたら大事件でしょう。あと未だに謎の存在でもある舞城王太郎の「自分しばり」の文章も読んでみたい。たぶん、信じないと思うけどw

というわけで、今号も楽しかったです。次号は来年の3月8日予定!