GOSICK〈6〉ゴシック・仮面舞踏会の夜 (富士見ミステリー文庫)(桜庭一樹)

Gosick」最新刊です。
マジックショーフェスティバル的なものをやってた変な城での騒動とか、短編集をはさんでいたので、ちょっと久々なかんじがしました。古き良き雰囲気を感じささせる現代の探偵モノ「Gosick」のど真ん中ストレート。
膜潤B[]古今東西の探偵たちが否応なく挑まされるお題みたいなもんです。
登場人物は、最初から様子のおかしい黒髪の少女<孤児>、上品な婦人<王妃>、気弱な若者<木こり>、外見は荒くれ者ながら会話の端々から知性が感じられる正体不明な<死神>、そして我らが<灰色狼>とその<家来>………。
いいですねー。ライト感覚で、でもがっつり楽しめます。たぶん著者が恋するホームズの新刊を読んでいた、当時の読者と同じくらいに。いやそれは違うか。当時は情報も少なかっただけに、もっと刺激的な読み物として重宝されただろうな。でももしホームズが現代に生まれていたら、やっぱラノベ系のレーベルだった気がして……。