ソフィアの正餐会―クラッシュ・ブレイズ (C・NOVELSファンタジア)(茅田砂胡)★★★☆

クラッシュ・ブレイズ>シリーズ最新刊ですね。
可憐な少女に変身したルゥが転校……? ある事件の謎を解くためらしいが、当然のごとくリィとシェラも同行することに。その事件とは、厳格なお嬢様学校の十三歳の生徒が行方不明になったのち、完全に自我が崩壊した状態で発見され、しかも妊娠していたというのだ……。寄宿制のその女学院にルゥとシェラが、近接した男子高にリィが転入し、調査を開始する。
うん。最後はどうあれ、その過程は普通の学園ミステリっぽくて新鮮(笑)。そしてやっぱシェラは女の子役がハマるなぁ。常に刺繍とかしててほしいわー。でも今回はレティシアとヴァンツァーがまったく出演しなかったのがザンネン。ま、次に期待しますか。
と、完全にキャラ小説として読んでますが、もうちょっと大きな流れを意識したストーリー展開であればいいなぁと思う。ちょこちょこ次につながる伏線は張ってあるものの、どうにもいきあたりばったり感が強くて……。いつまでたっても『デルフィニア戦記』『スカーレット・ウィザード』の<おまけ>な感じから抜けきれない。その2シリーズを楽しんだファンだからこそ<おまけ>でも楽しみにしてるものの、その2シリーズを知ってるからこそ物足りなさも感じてしまうのだ。