まだまだ続く漫画祭り〜溺れるナイフ&のだめ&デスノート〜

気になる人気作の新刊がぞくぞくと!


溺れるナイフ(4) (講談社コミックス別冊フレンド)

溺れるナイフ(4) (講談社コミックス別冊フレンド)

溺れるナイフ(4) (講談社コミックス別冊フレンド)

衝撃の展開です。


泊まり客を装い家族とも仲良くなり、祭りの夜についに夏芽を連れ出すことに成功したストーカー男。夏芽とストーカー男を乗せた車は山中へ……!!
夏芽の身の危険を察知したコウは必死で二人の行方を追う。
一方襲われかけるものの暴れて車から飛び出した夏芽は、手を縛られたまま山の中で無我夢中に逃げ回る。深い穴に落ちて一瞬気を失い、そこへついにコウが助けにやってくる……。ところが隠れていたストーカー男がコウになぐりかかり、首を絞めて殺そうとーーー!!
……コウは首を絞められながら、死んだ母の幻影を見た……
そこへ村の大人達が現れ、ストーカー男はついに御用。夏芽もコウも無事だったが、ボロボロと泣いているコウから夏芽は目をそらしてしまう。
「さっさと助けにきてくれると思ったのに あんなヤツ わたしの目の前で ぶっ殺してほしかったのに!! コウちゃんならそのくらいーーー」

自信たっぷりで太陽のように絶対的な存在だった、そんなコウちゃんの弱い一面を見てしまった夏芽の心が揺れはじめる。
う〜ん、中学一年生の男の子としてはこれ以上ないくらいの働きでしたが。ただ夏芽のなかでのコウちゃんはすでに神格化されちゃってるんで、この現実が信じられなかったのかなぁ。実際にコウが泣いてたのはストーカー男への恐怖のためではないと思うのだけどねぇ。


そして無事だったとはいえ、夏芽の世界は壊れてしまった。強姦はされていないという夏芽の言葉は疑われ、両親でさえ痛ましい目で自分を見ていて、また映画も降板することになり……。
そして自分で思うよりも夏芽の心の傷は深かった。車に乗るだけでもあのときの恐怖が甦り、ストーカー男と似た背格好の男におびえ、精神的なものからか片方の耳が聞こえにくくなっていたのだ。
「おまえは変わっとらんよ」「おまえは大丈夫」コウの言葉は、昔のように深く夏芽の心に入ってこない。
それを敏感に察知したコウは、また東京に家出しようと持ちかけるが……。

こういうところはさすがだなぁと思います。
夏芽の恋人として、きちんとした対応してるよ。中一だけどな!
ただ夏芽のトラウマはかなり深刻なんですね。さすがのコウちゃんとはいえ、そこまで抱えきれるものかどうか……。
次号が楽しみです。



のだめカンタービレ(16) (KC KISS)

のだめカンタービレ(16) (KC KISS)

のだめカンタービレ(16) (KC KISS)

今回は限定版じゃなく普通のを買いました。だって普通版は410円で、限定版は1000円なんですよ? マングースシャーペン一つついただけで610円も高くなるなんてありえなくないですか? 


ま、それはさておき。
今回は千秋メインです。
オーディションによる新団員加入などによってテコ入れを図るマルレ・オケ。最初は千秋を認めていなかったコンマスさんも、千秋の音楽への半端ないこだわりを知るにつれ、千秋とともにマルレを引っ張る立場に。音楽への愛情と完璧主義という共通点によって、この二人はいい関係を築いていけそうです。
ただ才能あふれる新加入メンバーに対し、膨大な練習量を強いられて不満たらたらの旧メンバー。オケの雰囲気はお世辞にもいいとは言えない。ただどれだけ嫌われようとも、千秋はあきらめることなくひたすらゲキを飛ばし続けた。
一方のだめはというと、自分の練習をこなしながらも、積極的にマルレとも関わろうとする。練習を見に行ったり、宣伝活動に参加したり!?
そして迎えた初演……。

さすが千秋サマですよ。会員たちからも見放されていたこのボロボロのオケを、見事立て直した。久々の演奏会シーンもとても良かった。
ラストについに登場した千秋父はこれからどう関わっていくのか…!? 今後も楽しみです。


しかし二ノ宮知子さんの絵はシンプルなのに繊細ですよね。
基本的に他人にも厳しい千秋が、めずらしく優しい目で見つめるのはのだめと由依子だけ……?


ちなみに今巻は書き下ろしが多くてうれしかったです。



DEATH NOTE (13) (ジャンプ・コミックス)

DEATH NOTE (13) (ジャンプ・コミックス)

DEATH NOTE (13) (ジャンプ・コミックス)

まーいわゆるファンブックですが、一応ね、押さえておきます。


やっぱうれしいのは書き下ろしの4コマ(ギャグ系)と、読み切り版デスノートでしょうか。読み切り版のときは、主人公が違うのね。

ライトに比べると可愛くて人間味のある主人公です。


作者インタビューなんかも面白かったです。あのラストシーンにはそんな意図があったのかとか、主人公核の登場人物達の特殊なキャラ設定、どこか人間味のない描き方なども意図されたものだったのだなとか、いろいろ楽しめました。やっぱすごい作品でしたね〜。