大森望×豊崎由美が新人ダービーを大予想!!
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2006/10/06
- メディア: 雑誌
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ほとんどこの雑誌買わないんだけど、この特集が面白そうなので買ってみました。
新人賞を獲ったはいいものの、挑むは世にもキビシイ文学界。
では、新人賞作家のうち、3年後に大活躍する作家は誰なのか……!?
というわけで出走馬は以下のとおり。
青木淳悟(新潮新人賞/2003)
三並夏(文藝賞/2005)
三崎亜記(小説すばる新人賞/2004)
遠藤徹(日本ホラー小説大賞/2003)
絲山秋子(文學界新人賞/2003)
金原ひとみ(すばる文学賞/2003)
谷川流(スニーカー大賞/2003)
有川浩(電撃ゲーム小説大賞/2003)
辻村深月(メフィスト賞/2004)
森見登美彦(日本ファンタジーノベル大賞/2003)
山本幸久(小説すばる新人賞/2003)
海堂尊(『このミステリーがすごい!』大賞/2005)
早瀬乱(江戸川乱歩賞/2006)
万城目学(ボイルドエッグス新人賞/2005)
前川梓(ダ・ヴィンチ文学賞/2006)
この中で未読は、青木淳悟、遠藤徹、早瀬乱、前川梓。
というわけで未読の作家をのぞいて考えてみると……
「大活躍」はともかく三年後に普通に生き残ってるのは、
絲山秋子、金原ひとみ、谷川流、有川浩、辻村深月、森見登美彦、山本幸久あたりではないかしら。
ここらへんは三冊以上出していて一定ファンを獲得しているので。
その他の人たちはまだ未知数って感じじゃないですか?
三並夏はとても好きだけどまだ一作しか書いてないし十代だしねぇ。
三崎亜記もこれまでの作品は好きなんだけど、伸び白があまり感じられず……。
海堂尊はこないだ出た二作目がなぁ。いやそれでも好きなんですけど。ただミステリとしてある一定のレベルをキープしないと客離れの可能性もあり。
万城目学はわからないです。個人的に一作目が肌に合わなかったけど、二作目も読んではみたいですし。
「大活躍」となるとどうなんでしょう。
わたしが三年後も「普通」に活躍してるだろうと思うのは、絲山秋子、金原ひとみ、谷川流、有川浩、辻村深月、森見登美彦、山本幸久ですが。
すでに谷川流は「大活躍」してませんか?
ていうか「大活躍」ってなんなんだろう?
すでにここに挙げられた人たちは賞を受賞してるし、あとは売れるかどうかってこと?
でも世間を巻き込むようなベストセラーの「セカチュー」とか「イマアイ」とかは書評家にも小説好きにもスルーされてるしね?
「売れる」以外のどういうところで「大活躍」って認められるんだろう?
本屋大賞で選ばれるとか?
そこらへん焦点の甘さが『ダ・ヴィンチ』っぽくて、わからないですねぇ。