冷たい校舎の時は止まる (上) (講談社ノベルズ) 冷たい校舎の時は止まる (中) (講談社ノベルズ) 冷たい校舎の時は止まる (下) (講談社ノベルス)(辻村深月/講談社NOVELS)★★★★☆

冷たい校舎の時は止まる (上) (講談社ノベルズ) 冷たい校舎の時は止まる (中) (講談社ノベルズ) 冷たい校舎の時は止まる (下) (講談社ノベルス)

ある大雪の日、学校にやって来たのは仲間同士の8人だけだった。休校の連絡ミスか担任のいたずらかと帰ろうとするも、なぜか内側から扉が開かない。そして電話も通じない。閉じ込められた8人の脳裏をよぎったのは、学園祭の当日に屋上から飛び降り自殺を図ったクラスメイトのこと。しかし8人とも、その自殺したクラスメイトが誰だったか思い出せないのだ……。


怖いっつーの!
読み出したら止まらなかった。というかあまりに恐ろしくてラストを見届けなければ眠れないってかんじ? もともとあまりホラー系は読まないほうですから。3巻一気読み。しかも明らかに怖そうなシーンは超高速で読みましたとも。

そんなホラー的なインパクトが強すぎてついつい忘れちゃいそうだけど、人物描写がすごく上手いですね。それぞれのキャラがたってるし、かつそれぞれの過去にも踏み込んであって、読み応え抜群でした。

ホラーとしてもミステリとしても青春小説としても楽しめる、いい作品でした。本当に怖かったけどね。

そういえば「メジャースプーン」を読んだ時は著者略歴を見てなくて、この著者は男の人だと勝手に思ってましたが、違うのね。
可愛い女の子じゃないの。まだ25歳くらいだし。綿谷りさが書けない今、文芸界のアイドルと言っても差し支えないかと思われます。