涼宮ハルヒの憂鬱 (角川スニーカー文庫)(谷川流)★★★★

涼宮ハルヒの憂鬱 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの憂鬱 (角川スニーカー文庫)

というわけでさっそく挑戦その2。

「ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい。以上」。入学早々、ぶっ飛んだ挨拶をかましてくれた涼宮ハルヒ。そんなSF小説じゃあるまいし…と誰でも思うよな。俺も思ったよ。だけどハルヒは心の底から真剣だったんだ。それに気づいたときには俺の日常は、もうすでに超常になっていた―。第8回スニーカー大賞大賞受賞作。

このシリーズの名前はあちこちで見かけるので知ってたけど、読むのは初めて。読み始めたときは、米澤穂信の<古典部>シリーズみたいに、変な女の子に振り回されるクールな男の子の物語なのかなぁ、と思ったのだけど、いやはや、途中からとんでもない展開の連続でぶっ飛びました。ただひたすら楽しめた。文体にクセもないし、視点であるキョンがあまりに普通であるためか、違和感なく物語の世界に入っていけた。これは続々出てるシリーズも全部読みたいかも。ちなみに長門有希キョンに貸したSF小説はやっぱ『ハイペリオン』ですかね?