ルームメイト (中公文庫)（今邑彩）★★★★

ルームメイト (中公文庫)

出先で読むものがなくなりそうだったので、予備補充したつもりが……夢中になってしまいましたとさ。

私は彼女の事を何も知らなかったのか…？　大学へ通うために上京してきた春海は、京都からきた麗子と出逢う。お互いを干渉しない約束で始めた共同生活は快適だったが、麗子はやがて失踪、跡を追ううち、彼女の二重、三重生活を知る。彼女は名前、化粧、嗜好までも替えていた。茫然とする春海の前に既に死体となったルームメイトが…。

もーこれはすべてがネタバレになるので何も言えないけど、怖い！　しかも事務所でたった一人、深夜に読むとしたら間違ったセレクトだった…。
でもいろいろ考えてみると、心理的にも物理的にもそれはアリなのか疑問に感じるところはある。でもその疑問を
吹き飛ばしちゃうくらい、ストーリーに勢いがあるんだよねぇ。それだけで十分です。あー怖かった！