鴨川ホルモー(万城目学)★★

鴨川ホルモー

鴨川ホルモー

このごろ都にはやるもの、勧誘、貧乏、一目ぼれ。葵祭の帰り道、ふと渡されたビラ一枚。腹を空かせた新入生、文句に誘われノコノコと、出向いた先で見たものは、世にも華麗な女(鼻)でした。このごろ都にはやるもの、協定、合戦、片思い。祇園祭宵山に、待ち構えるは、いざ「ホルモー」。「ホルモン」ではない、是れ「ホルモー」。戦いのときは訪れて、大路小路にときの声。恋に、戦に、チョンマゲに、若者たちは闊歩して、魑魅魍魎は跋扈する。京都の街に巻き起こる、疾風怒涛の狂乱絵巻。都大路に鳴り響く、伝説誕生のファンファーレ。前代未聞の娯楽大作、碁盤の目をした夢芝居。「鴨川ホルモー」ここにあり!! 第4回ボイルドエッグズ新人賞受賞作。

京都を舞台にした、異色のファンタジー青春小説ってかんじでしょうかね。
正直、あんまり入り込めなくて残念。「ホルモー」の闘いが上手く想像できなかったせいかもしれない。そしてあまりに滑稽無糖な設定に対して、あまりにベタすぎる人間関係は、狙いなのか? う〜ん、でもアマゾンのレビューとか見ると、楽しめる人はとても楽しめる作品のようで、ちょっとくやしいのだ。