同姓同名小説(松尾スズキ/ロッキング・オン)★★★★★

同姓同名小説
何だろこれ? 小説…だよね。いや間違いなくフィクションなんだけれどさ。すべての短編に現実の芸能人が登場しているんだけども、その芸能人への鋭い視線はまるでナンシー関のよう。芸能人ツッコミ小説という新しいジャンルか…?
とにかく笑える。だって取り上げられてる芸能人が、みのもんたピンクレディー川島なお美中村江里子上祐史浩乱一世竹内力田代まさし、荻野目慶子、広末涼子小泉孝太郎モーニング娘。、(あとがきで)松尾スズキだよ? どう? この突っ込みどころ満載なタレントたち! しかもそれぞれの短編の表題もいいんだな。「上祐の夏」とか「田代の一番長い日」とか。一番笑ったのが小泉孝太郎の「総理の息子と呼ばないで」。話のバカバカしさとともに、幸太郎の描写が(視聴者的に)あまりに的確でバカ受けしてしまいました。
このシリーズ、もう連載してないのかな〜。たまには田代まさしの回のように投げてもいいから、これからも読みたいぞう。