待ちうける影 (創元推理文庫)(ヒラリー・ウォー/法村里絵・訳/創元推理文庫)★★★★
これで創元推理文庫のヒラリー・ウォーの作品は全部読んだな…とアマゾンで調べてみたら、この人の作品は創元からしか出てないじゃないの!! いやでもさらに調べるとハヤカワとかからも出てるみたいだな…手に入らないってことか? 出たら必ず買うから、頑張れ東京創元社!
精神病院に収容され、9年後の今退院を認められた婦女暴行殺人犯エリオット。彼に妻を殺され、再婚してようやく安らぎを取り戻しはじめた高校教師マードックを新たな不安が襲う。エリオットは彼への復讐を企ててるのか? 動こうとしない警察。ふたりを記事に仕立て、名声を狙う新聞記者コールズ。孤立無援の中、家族を護るため苦闘する男の、恐怖の45日間を描くサスペンス!
フェローズ署長シリーズが続いてたので、それ以外の作品を読むのはちょっと久しぶりかな。読者をあおる設定ではあるけど、前半は思ったよりスローテンポ。それゆえにじりじり。でも期待を裏切らないラストはもう、止まりません。個人的には、孤立無援と思われたマードックに予想外の援軍が現れる、あのシーンが好きです。ベタですけどね。
とりあえず一段落したところで、無意味に個人的なヒラリー・ウォーのベスト3を決定。
1.『この町の誰かが (創元推理文庫)』
やっぱ全編インタビュー形式での構成っていうインパクトがたまりません。
2.『事件当夜は雨 (創元推理文庫)』
見方を変えることによって、いきなりドミノ倒しのような展開が…。
3.『愚か者の祈り (創元推理文庫)』
このシンプルさは渋い。