第134回芥川賞・直木賞候補作が決定

そんな季節です。

芥川賞候補作
伊藤たかみ 「ボギー、愛しているか」(群像12月号)
西村賢太 「どうで死ぬ身のひと踊り」(群像9月号)
松尾スズキ 「クワイエットルームにようこそ」(文學界7月号)
絲山秋子 「沖で待つ」(文學界9月号)
佐川光晴 「銀色の翼」(文學界11月号)
清水博子 「vanity」(新潮10月号)

絲山秋子しか読んだことないのでよくわからないけど、そろそろ絲山秋子にはとってほしいですね。松尾スズキはエッセイがめちゃめちゃ面白いので小説も読んでみたいな。

直木賞候補作
東野圭吾 『容疑者Xの献身』(文藝春秋
姫野カオルコ 『ハルカ・エイティ』(文藝春秋
恩田陸 『蒲公英草紙』(集英社
恒川光太郎 『夜市』(角川書店
伊坂幸太郎 『死神の精度』(文藝春秋
荻原浩 『あの日にドライブ』(光文社)

こっちはほぼ全部読んでますね。荻原浩「あの日に〜」だけは買って読んでたんだけど途中で嫌になってやめちゃいました。この人の作品は昔すごく好きだったんだけど、最近はなんかだめだ。他の5作は全部読みました。実力派作家が揃ってるのでこれがデビューの恒川光太郎はないかと。デビュー作にしては良かったけどね。やっぱこれまで候補になった回数とかを考えると、東野圭吾伊坂幸太郎が本命なんでしょうね。どちらも面白い作品なので、W受賞だと嬉しいかな。姫野カオルコ恩田陸はどちらも好きな作家ではあるけど、この作品での受賞は無い気がする。「ハルカ〜」は終戦前後を生きた女性の物語なので審査員のおじさまたちの心をくすぐる可能性がありそうだけど、当時にしてはあまりに進歩的な女性像なので、逆に拒否反応を示す可能性もあり。「蒲公英草紙」は単純にファンタジーなのでないかな、と。


ちなみに候補作のソースはコチラ↓
http://nikkeibp.jp/style/life/topic/literaryawards/060106_1st/index1.html
大崎望×豊崎由美のメッタ斬り対談がエキサイトからこちらへ移動したようです。今日の段階では候補作紹介と予想だけ掲載されてますが、近いうちに対談もアップされるよう。毎回個人的には、受賞作がどれに決定するかということよりも、決定後の二人のコメントが楽しみだったりします…。