上京ものがたり(西原理恵子/小学館)<17>

上京ものがたり
上記の「バカの瞬発力」を買うときにつながりとして一緒に買ってきた。この人の漫画読んだことないのだけど、少し前にid:mike-catさんのところで紹介されてたので気になってたし。
「なにか」になるために田舎から上京し、東村山からはじまった東京生活。歌舞伎町のキャバクラで働き、働かない男と同棲する…そんなかっこわるい時代からプロとして成功するまでの日々を、コミカルにでもリアルに描いた作品。
本屋でのシーンがとても印象に残る。

私が本当に欲しいのはこの本なのに
なんで新しい服を着てるんだろう。
私が本当に欲しいのはこの本なのに
なんでうす汚い部屋で何もしない男とくらしているんだろう。
私はかっこわるい。
ああ私はとてもかっこわるい。
きれいな絵の本をめくりながら私はずっとそう思い続けた。

じんときます。そして最後にプロとして食えるようになってきたころ、まわりにどれだけ嫌みを言われようとも自分をほめてあげるあたりもすごくいい。
明日は続編の「女の子ものがたり」と「営業ものがたり」も買ってこよう。