……10/2005
計36冊。今月仕事は過去最高に忙しかったにもかかわらずこれだけ読めたのは、やっぱ新刊ラッシュのせい?
スモールトーク(絲山秋子/二玄社)
白鳥異伝 上(荻原規子/徳間書店)
白鳥異伝 下(荻原規子/徳間書店)
凍(沢木耕太郎/新潮社)
逃亡くそたわけ(絲山秋子/中央公論社)
西の善き魔女〈7〉金の糸紡げば(荻原規子/中公文庫)
ハイブリッド?新種(ロバート・J・ソウヤー/ハヤカワ文庫)
みんな一緒にバギーに乗って(川端裕人/光文社)
海の仙人(絲山秋子/新潮社)
世界のはてのレゲエ・バー(野中ともそ/双葉社)
東京飄然(町田康/中央公論新社)
カリフォルニア・ガール(T・ジェファーソン・パーカー/早川書房)
オテルモル(栗田有起/集英社)
魔王(伊坂幸太郎/講談社)
ハルカ・エイティ(姫野カオルコ/文芸春秋)
Bランクの恋人(平安寿子/実業之日本社)
唇のあとに続くすべてのこと(永井するみ/光文社文庫)
イッツ・オンリー・トーク(絲山秋子/文芸春秋)
クライム・マシン(ジャック・リッチー/晶文社)
シャングリ・ラ(池永永一/角川書店)
GOSICKs ?ゴシックエス・春来たる死神?(桜庭一樹/富士見ミステリー文庫)
アンボス・ムンドス(桐野夏生/文芸春秋)
奪回者(グレッグ・ルッカ/講談社文庫)
GOSICK〈3〉ゴシック・青い薔薇の下で (桜庭一樹/富士見ミステリー文庫)
GOSICK (4) ゴシック・愚者を代弁せよ (桜庭一樹/富士見ミステリー文庫)
ネクロポリス 上(恩田陸/朝日新聞社)
ネクロポリス 下(恩田陸/朝日新聞社)
GOSICK?ゴシック (桜庭一樹/富士見ミステリー文庫)
GOSICK〈2〉ゴシック・その罪は名もなき(桜庭一樹/富士見ミステリー文庫)
宇宙の果てのレストラン(ダグラス・アダムス/河出文庫)
銀河ヒッチハイク・ガイド(ダグラス・アダムス/河出文庫)
ブルースカイ(桜庭一樹/ハヤカワ文庫)
噂の女(神林広恵/幻冬舎)
守護者(キーパー)(グレッグ・ルッカ/講談社文庫)
美女と野球(リリー・フランキー/河出文庫)
江戸前寿司-の- (ピンのピン) の店を行く(嵐山光三郎/ちくま文庫)
自殺自由法(戸梶圭太/中央公論社)
いきなり「ブルースカイ」でくらくらさせられて、原書・映画ともにケラケラ笑って楽しんだ「銀河ヒッチハイク・ガイド」でマーヴィンにハマり、「ネクロポリス」でファンタジー小説における恩田陸の底力に感服し、環境税なんて言葉が現実にニュースになるタイミングで熱帯化した東京を舞台にした階級闘争「シャングリ・ラ」を怒濤の一気読み、安心して読める桐野夏生や平安寿子の短編集の上手さを楽しみ、自民党圧勝は本当にヤバいね…なんて思いながらいやいや考えろマクガイバーと「魔王」で魅せた伊坂幸太郎の新たな世界に酔い、再会した絲山秋子の「海の仙人」に胸を熱くし、荻原規子の世界を両シリーズでふわふわと堪能し、初挑戦・沢木耕太郎の描く究極のアタックに指先が凍り、とどめにソウヤー三部作の最終巻!
ふ〜、このラインナップって…殺人的でした。
新刊のベスト3は、「魔王」「ネクロポリス」「ブルースカイ」、既刊のベスト3は「海の仙人」「オテルモル」「逃亡くそたわけ」かな…。新刊は選びきれない!いや選んでるけど…町田康のエッセイも最高だし、再録とはいえ荻原規子のノベルズも良かったし、平安寿子や姫野カオルコ、桐野夏生とかの新刊もあるのに…。新刊フェチとしでは辛いところではあるけど、ま、もうそろそろ直木賞の時期ではありますしね。今度こそ「魔王」で伊坂幸太郎来るんじゃないでしょうか…? TVブロスの連載でトヨザキ社長は東野圭吾「容疑者Xの献身」でキマリ!と仰ってましたが、賞に縁遠い東野圭吾、雪辱なるか? まー来月いっぱいまでの出版作品が対象なんで、絲田秋子の新作に期待がかかるし。…ま、賞はけっこうどうでもいいんだけど、とにかく好きな作家が目白押しで新刊フィーバーだった今月は本当に楽しゅうございました。