奪回者 (講談社文庫)(グレッグ・ルッカ/講談社文庫)<13>

奪回者 (講談社文庫)
前作のラストで相棒でもあり親友でもあるルービンを失ったアティカス。4ヶ月後も彼はまだ立ち直れずボディーガードは休業、SMクラブの用心棒をしていた。そのクラブで意外な知り合い、15歳の少女・エリカがトラブルに巻き込まれている現場に出くわす。エリカは国防総省高官・ワイアットの娘で、アティカスは数年前彼女とその母親をボディーガードしていたのだ。エリカと再会した数日後、ワイアットから直々に娘のボディーガードを頼まれる。彼女はもとSASのメンバーに狙われているというのだー
前作同様、スピード感あふれる展開で読ませる。ルービンの恋人でもあり同じく仕事仲間でもあるナタリーとの関係や、エリカとその母親・ダイアナをめぐる関係、そしてブリジッドとの関係…など人間臭い一面も深みを加えてるし。でもねぇ、やっぱどうもB級っぽいんだよね。そしてこのラスト!ひどいよこの両親は本当に。ふたりとも死ねばいいのに、なんて思いながら読んでしまった。アティカスも主人公としてはどうも軽率すぎて信用できないんだよね。依頼人の妻と寝るなんて、アンプロフェッショナル甚だしい。
ま、でも次の作品もあらすじだけ読むとなんか面白そうなのでたぶん読んじゃうと思うけど…。