マージナル (1) (小学館文庫) マージナル (2) (小学館文庫) マージナル (3) (小学館文庫)（萩尾望都／小学館）

なんとなく漫画を読みたくなって買ってみた。名前は知ってたけど作品を読むのははじめて。

西暦2999年、世界は静かな消滅に向かっていた。赤く汚染された海、不妊を引き起こすウイルス。人びとは生殖能力を失い、この世界はただ１人の聖母マザと、彼女の産んだ数万の息子たちで形づくられていると信じられていた。だが、そのマザが祭礼の日に暗殺されてしまう。マザの暗殺者グリンジャと疫病神と恐れられるアジシンが「夢の子供」キラに出会うことから物語は始まる。

面白くてビックリしたよ。かなりレベルの高いSFファンタジー。ひた隠しにされる人類の本当の歴史、キラを怯えさせる痛々しい過去、別の世界から派遣された番人、そして終焉に向かい始めた世界ー。怒濤の勢いでラストまで突っ走ってます。ま、設定が設定なだけにボーイズラブ系統ではあるけど、それよりSFをたっぷり堪能できる設定と展開の上手さがめちゃくちゃインパクトある。
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