西の善き魔女〈1〉セラフィールドの少女 (中公文庫)(荻原規子/中公文庫)

西の善き魔女〈1〉セラフィールドの少女 (中公文庫)
茅田砂胡の<デルフィニア>シリーズと同じく、ノベルズから文庫になった人気作品。デルフィニアは全部ノベルズで買って読んだけど、こちらは文庫本にしてみた。でもやっぱノベルズで読めば良かったかなぁ。下手でなければ絵はあったほうが嬉しい派なんで…。
とんでもない片田舎・セラフィールドに暮らす少女・フィリエルは、明日に控えた初めての舞踏会に胸を高鳴らせる。そこへ近くの塔にこもって研究を続ける父親から思いがけない贈り物が届いた。母親の形見である青い宝石のついた、美しい首飾り。何も知らないフェリエルはそれを付けて意気揚々と舞踏会の行なわれる城へと向かったのだが…。
急激な展開を見せるストーリーに対して、フィリエルの心情を描いたあたりがクラシカルな少女小説らしくて、そのギャップに魅せられる。「赤毛のアン」や「おちゃめなふたご」シリーズを読んでいたころを思い出した。だから話の先は気になるんだけど、勢いで読むということはなくて、のんびりと読んでいきたい雰囲気。まだまだ序盤戦。今月中に全部読めればいいけどな。