In・pocket―月刊〈文庫情報誌〉 (2005年5月号)

講談社の文庫情報誌。これ買ったのははじめて。200円という値段が高いのか安いのかはよくわからん。翻訳ミステリ特集だったので買ってみた。わたしが読んでる翻訳ミステリの作者の数なんて片手で数えられるもんだから、また新たに開拓したいなぁと思ってたところなんで。講談社の翻訳ミステリってアメリカの王道な作品が多いイメージなんだけど、実際どうなんだろう?とりあえず読みたいなと思ったのは、グレッグ・ルッカ、メアリー・W・ウォーカー。スティーブン・キング絶賛の帯がついてる作品は当りが少ない、という茶木則雄氏の指摘は鋭い。
また「マラケシュ心中」文庫化に寄せて中山可穂の文章も掲載されてる。

長編小説をひとつ書くと、確実に寿命が一年磨り減る。こんな書き方をしていたら、間違いなく早死にしそうだ。いつもこれが遺作になるかもしれないと思って書いている。たかが読み捨てられる恋愛小説ごときに、わたしはほとんど命をかけているのである。『マラケシュ心中』には欠点もたくさんあるが、十年間恋愛小説だけを書いてきてようやく到達しえた、ひとつの極北の形であると自負している。

うん、そんなかんじ。早死にしないように、ゆったりとしたペースで書いてください。