Book(13)

ルート225 (新潮文庫)
ルート225 (新潮文庫)(藤野千代/新潮文庫
この人の作品読むの初めて。直木賞作家だったんだ…知らなかった。
中学生の姉弟二人そろってパラレルワールドに迷い込んでしまうというSF&YA小説。しっかりものだがおおざっぱな姉・エリ子に臆病で神経質なところのある弟・ダイゴという主役に加え脇役に至るまでキャラクターづくりが抜群に良い。どこか危機感の抜けたエリ子が視点になってるせいか、二人が陥った状況のわりに楽しく読める。
しかしこのラスト…。ちょっと驚いた。たしかに予定調和的な終わり方ではこんなに印象を残すこともないだろうけど。
とにもかくにも面白かった!他の作品も読んでみたい…しかしリサーチ済みだが行きつけの2つの書店にはこの人の本全然置いてないんだよなぁ…ナゼ。