250円の風鈴の音色は

イマイチ。金魚の絵が描いてある白い陶器で、見た目は可愛いんだけど。「りりりーん」と流れるような風情の音ではなく、元気よく「りん!りん!」と鳴る。ときどきうるさい。まあ、いいか。

今日は日が高いうちに夕飯の買い物に行って、すっかりばててしまった。体力ないなあ、ホント。ドライカレーをつくるため、大量の野菜を刻んでいたが、体がだるくていつもの倍くらい時間がかかってしまう。そして玉ねぎを炒めはじめると、くしゃみの連続。やばい、風邪か。いつもはこの玉ねぎを弱火で炒める時間が大好きで、本を読みながら一時間以上かけて鍋の中身をかき回している。むしろ「玉ねぎを炒めたい」がために、カレーやトマトソースを作ったりするくらいに。しかし今日は立ってるのも辛く、時間を楽しむ余裕も本を読む元気もない。途中で風邪薬とリポビタンを飲んで、なんとか仕上げる。
しかしショックなことに味がイマイチ…。カレーに失敗するなんて初めてだ。食べれないほどじゃないんだけど、なんか間の抜けた味になってしまった。十分煮たのに、具にカレーが絡んでない。時間をかけただけに悲しかった。

サッカーを見てから少し仮眠。起きたら薬のせいか体調がよくなっていた。良かった。


▼読書
『ブルースノウ・ワルツ』豊島ミホ講談社
父親の研究のため連れてこられた野生児と同じ家に住むことになったお嬢様・楓。食べ物にしか興味を示さず人間の言葉を理解しない「弟」に、楓は恐れるが、徐々に興味を持ち受け入れる。ある日めずらしく雪の積もった庭をパジャマ姿で喜び転げまわる「弟」の姿を見て、楓の中で何かがふくらみはじめる―。
思春期ならではの潔癖さや大人への嫌悪感、そして純粋な願いが、直接的に、丁寧に描かれている。あとがきを見て驚いた。この人まだ22歳だったんだ。デビューの『青空チェリー』も前作の『日傘のお兄さん』もとても良かった。これからも楽しみな作家だ。これまでの作品では『日傘〜』が一番好きかな。