恵の雨??

今日は早めに起きるも、やっぱりな暑さでグダーっとしてると、夕方に久々の雨!ただの夕立だけど、これがあると昼間の暑さの意味づけになる気がして、ちょっと嬉しい。雨の音聞いてるだけで、少しだけ涼しくなった気もするしね。少しね。

なんか今年は「夏」に対する体力がないことを痛感してしまう。どう考えてもやっぱ、運動したほうがいいな。「暑くて何もする気が起こらない」というのはよく耳にするけど、実際暑いからと言ってわたしのように本当にまったく何もしない人は数少ないんじゃないか。バイトでもしたほうがいいかなー。

夜は昨日のカレーにいろいろ味を加えてまた煮込むが、やっぱ間の抜けた味だ。理由がさっぱり分からん。弟二人に食わせたら自分の分がなくなってしまった。まあ、別に動いてないからいいかと思ってたけど、遅くにおなかが空いてきたのでコンビニでおでんを買って食べる。何年か前にセブンイレブンがおでんを一年中売り始めたときは「暑苦しいなー」とか「店中おでん臭いんだよ」とか思ってたのだが、意外に夏に食べるおでんの旨さを知って最近はまりぎみ。セブンの糸コンはうまい。


▼読書
何故かライトノベルを2冊連続で。なんかだんだん読む本が少なくなってきた。本屋か古本屋に行きたい。。。

『人間試験』西尾維新講談社
キャラ設定はおもしろいんだけど、ストーリーがえらい淡白だな。ま、ストーリー全体に意味を持たせないならそれはいいとして、もっと細部にこだわりを見せて欲しいなという気がした。


世界は密室でできている。』(舞城王太郎講談社
くるくると変わるストーリーも惹きつけられるが、それ以上にこの人の言葉のセンスに脱帽。たった一文字で言葉を発する人間の感情を変えてしまう日本語を、これほど意識して作品を作ってる作家は他にいないだろう。そして登場人物たちがとても感情豊かであることも、深みを与えてると思う。しかしまたしても<西暁町>…。この町では年間20人以上の死者が出てるのではないかしら…。



芥川・直木賞が出ましたね。
ま、私の希望は通らなかったようで。以下、毎日新聞の記事抜粋。

芥川賞にはモブ・ノリオさん(33)の「介護入門」(文学界6月号)が、直木賞には奥田英朗さん(44)の「空中ブランコ」(文芸春秋)と熊谷達也さん(46)の「邂逅(かいこう)の森」(同)が選ばれた。熊谷さんは「邂逅の森」で、すでに第17回山本周五郎賞新潮文芸振興会主催)を受賞しており、同一作品で同賞とのダブル受賞は史上初めての快挙。》

 相変わらずズレてるなあ。モブ・ノリオさん本出してないから知らないけど、ある程度のファンをつかんでない状態で芥川を受賞した作家がどうなってるかは実証済みなのにねえ。もちろんこの受賞者がどうなるかはわからないけど、前回がそうであったようにこの賞はやっぱり話題性を狙うべきではないかしら?もともと本が売れない時期のためにつくった賞らしいし。候補作品の「文学性」を評価したり「売れ行き」を意識したり、揺れてるんだよねえ、毎年。直木賞のほうは何年も前から「売れ行き」重視っぽくなってて今回も外れてないけど、芥川は揺れすぎですねえ。ま、前回が特異すぎたのかもしれんけど。かといって直木賞も「ズレ」感は否めない。熊谷達也はともかく、奥田英朗に関して言えば「これから候補作にも出てこないないかも知れないからあげとけ!」ってかんじすらするんだけど。いや『空中ブランコ』おもしろいんだけど、シリーズの二作目だからねえ。一作目の『イン・ザ・プール』も同じくらいおもしろいし(むしろ上かな?)。なんか、結局この賞って何なんだよっていうため息が出てしまう。
 とりあえず熊川達也が受賞したのは嬉しいな。この作品だけまだ読んでないのが悔やまれる。でもこの人の作品、本当にどれもいいんだよねー。いつも自然がテーマだからウレセン外れてるけど、これをきっかけに売れてくれるといいな。今度本屋行ったら買おうっと。

しかし『文学賞メッタ斬り!!』(大森望豊崎由美PARCO出版)が出て初めての賞だし、異見を唱える人がいっぱいでてきそう…(わたしもそうか?)。