青空ブックカバー

起きれなくなるのが怖いから徹夜でデータ渡しにいこ!と思っていたものの、朝8時過ぎに睡魔が…。うつらうつらと気持ちよく、それでもなんとかぎりぎりの10時に目を覚まし、慌てて準備して浜松町へ。大江戸線は相変わらず人が少なくて嬉しい。

なんだかんだと2時間ほど滞在。

久しぶりにモスバーガーで昼食。
そのすぐそばに前に行ったおいしいおそばやさんがあるので悩んだけれども、なんかがっつりしたものを食べたくなったのだ。

お仕事開放のメインイベント、国際貿易センター内の本屋さんへ。ここは雑誌の数がとても多くていつもびっくりさせられる。ムック本の割合が高くなってるような気もしないでもないが、それでもこれだけの数の雑誌があると思うと、嬉しくなってしまう。勢いで雑誌を特集した号の「BRUTAS」、そして「NEUTRAL Travel for life」という見たことのない雑誌を買う。見たことないはずだ、創刊号だもの。テーマは「美しいもの」、創刊号の特集は「美しきイスラムという場所」。まだぱらぱらとみただけだけど、人間と文化を素直に見てみよう、というココロミが感じられる。歴史的建造物から現在の文化、基礎知識まで、まじめに取り上げられている。一方で写真をうまく使ってるせいか、重い感じもしない。表表紙と背表紙の紙が中ページより薄いっていうのも、ちと変わってる。デザインがすごくいいな。デザイナーは誰なんだろうと奥付を見てみると、そんなことより注目すべき情報が…。発行人:末井昭?発行:白夜書房??え…、白夜がこれ出してんのかぁ????コレ、大きく分類したらリラックスとかとおんなじ雰囲気の雑誌だよ?…白夜なのか〜。勢いに乗ってる会社とはいえ、こんなにも毛色の違う方向にも進出してくるか…。そのうち、白夜文庫とかできたりして…。


ついでに本屋のレジでもらってきた小冊子。各出版社がつくってるやつね。「青春と読書」とかはよくもらうんだけど、見たことのないやつがあったので2冊もらってきた。幻冬舎筑摩書房のものだった。全然見たことなかったなあ。どっちも表紙がおしゃれ!!出版社の性格を表している気がする。ちくまは私も好きなイラストレーター・フジモトマサルさん。芝生に寝そべって本を読むバク(?)の絵。鞄からのぞいてる携帯がかわいい。ちなみに雑誌の名前はそのまま「ちくま」。執筆者はちくまらしい渋いラインナップ。全体のデザインはなんとクラフト・エヴィングの吉田夫妻。優しいデザイン。幻冬舎の雑誌は「星星峡」、表紙も中もさっぱりとモダンなデザイン。執筆者がすごい。小池真理子群ようこ、ゲッツ坂谷、原田宗典安野モヨコ小林聡美。やっぱ幻冬舎っぽい…。

本の雑誌も買ったが、うちで開いてみるとスリップが入ったままだった…。コンビニで買ったみたいだ。

あと、その本屋では一つのコーナーで「青空」をテーマに単行本が平積みに並べられてた。タイトルに「青空」が入っているとかではなく、「空の写真」が表紙にある本を集めたという、意味なしな、それでいておもしろいコーナーで、じっと見てしまった。どれも似てておもしろいのである。どれも空と街、もしくは空と海、が写されているのだから似てて当然だけど。もちろん「セカチュー片山恭一シリーズが前面にあり、貫井徳郎大崎善生などナイーブ系の男性作家のものが多くて笑ってしまう。もしやそれを意図して選んでる?だとしたらステキな企画。その中に『終戦のローレライ』も入ってたのだが、それを見て「あれ?」と思った。初版本とデザインが変わってないかい?空と海を少し回転させた写真は変わってないけど、タイトル文字のフォントが変わってる気がする…。わたしが読んだのは初版本で、すっごくおもしろかったけど当時お金に困ってて泣く泣く売ってしまったので確かめようがないが…。なんかもっと太い明朝系のどっしりとしたタイトル文字だった気がするんだけど、そこに並べられているのはデジタルチックな小さなタイトル。最近はタイトルより帯のほうが目立って印象に残ることも多いからかなあ。まあ、前のよりおしゃれになった感じがするけど。タイトル文字だけでイメージが変わるね、やっぱ。(もしかして帯によってイメージが変わってるだけかも…もしくは思い込みかも知れんけど、さ。)
なんかこういう意味不明な企画コーナーって面白い。この本屋は異常に企画コーナーに力を入れてるかんじだから、働いてる人も楽しいだろうな、きっと。中身(ストーリー)でわけられた特集なんてありきたりだから、これからはブックデザインで系統に分けてコーナーを作るのも面白いかもしれない。しかし「青空」っていうキーワードを考えた人は偉いね。たしかによく目にするもの。それはそれで集められてみると、「なるほどね…」ていう作者の名前がけっこう多いことに気付けて、おもしろい。「あざとい」売り方をしてる出版社へ強烈な皮肉になるぞ。

そのほか、単行本や文庫本も買って帰る。


もう夕方、だけど、ためこんだ掃除とかしなきゃ、夕飯作らなきゃ、と思いつつダウン。なんとか8時ごろに起きてごみ捨てして、夕飯は手抜きナポリタン。それを食べつつ、弟の借りてきたビデオ「フォーン・ブース」という映画を見る。その名の通り、電話ボックスが舞台。NYに住む怪しげな宣伝マンの男がよく使う電話ボックスにかかってきた電話を取ってしまったことから、自体は最悪に…。最後ははっきりしなかったけど、でもなかなか緊迫感のあるもんだった。

ついでに夜中、『踊る大操作線THE MOVIE2』をみてしまう。ま、ちょっとは見たかったんだけどさ。しかし、辛すぎ!もうストーリーめちゃくちゃ。脚本家変えたほうがいいよー。さすがにきついって。1ならまだドラマの延長戦と思って好意的に見てくれる人がいるとしても、それに乗っかっちゃだめだよー。織田祐二万歳の映画なんて受けるわけないじゃん。たまたまドラマがヒットしたから映画も動員数が多いんだって言う冷静な認識を、製作側が認識しなきゃだめでしょ。認知度は高いんだから、うまく持っていけば人気の出るシリーズになると思うんだけどなあ。
しっかりしようぜ。