無理やり日付を変えて。
めんどいので文庫本を先に。

『李欧』高村薫講談社
「欧」の字が違うが変換で出ないので。この人の作品は高校のときに『マークスの山』を読んで以来。なかなか集中できる。石原の古本屋で購入。


『川の深さは』福井晴敏講談社
なんか読む本がなくてライフの二階で購入したもの。この人の作品は『終戦のローレライ』で初めて読んだ。びっくりするほどに、おもしろかった。この作品は処女作らしいが、完成度が高く(直してるのかも知れんけど)おもしろく、迫力があった。


アムステルダムの日本晴れ』ヒキタクニオ:新潮社)
この人の作品はキャラの立て方とかストーリーのつくりかたがうまくて最初のころは好きだったんだけど、なんか異常に作者個人の政治的な意見とか演説がにじみ出すぎてて、それにうんざりして最近は読んでなかった。でもこれは別。『鳶はクルリと』の続編なんだもの。何かと職人に心惹かれるわたしとしては、鳶職人を題材にしたこのシリーズは見逃せないのだ。でもやっぱりさっき挙げたように気になるところは相変わらずだ。小説を読む人はそんなことを読みたいんじゃないと思うんだけどなあ。一部の人として描かれるならいいけど、分量が多すぎるんだもの。もうちょっと削ってくれれば読みやすいのに。


『将棋の子』大崎善生講談社
将棋の世界を内側から詳しく知る著者が、その将棋の世界から零れ落ちてしまったものたちについて描いたノンフィクション。この人の作品については(わたしの中で)賛否両論あるけれど、将棋系のノンフィクションについてはほんっとおもしろい! 『聖の青春』もあわせてオススメだ。古本屋で単行本購入。


『ぶらんこ乗り』いしいしんじ理論社
理論社」って…なんかコワイ社名だな。本の中身はそんなことないですよ。すっごく素敵。『プラネタリウムの双子』ですごく感激したけど、これもいい。ありきたりな言葉なのは百も承知だけど、大人のための絵本ってこういうものをいうんだろうなあ。これも同じく古本屋で購入。実は数ヶ月前から古本屋にあって、ずーっと買おう買おうと思いつつ買いそびれてたのだ。わたしを待ってたのね…。


『それでも警官は微笑う』日明恩講談社
この作者の名前…「たちもりめぐみ」って読むのは無理ないか???
この本は長いこと本屋の平台に置かれてて、多分、売れてるんだろうなーと思ってたので、ブックオフで買ってしまったもの。
売れてそうなのに批評家に取り上げられない作品ってありますよね。最近では「世界の中心で愛を叫ぶ」とか「天国の本屋」とか。どっちも映画化されてるな…。まあこの本もミステリにしてはわりと批評家に無視されてる作品だったわけですよ。べつに批評家がすべてではないし、それどころか批評家の勧めるような作品で「あたり」の本に出会うことも少ないし、文学的な価値がなくったっておもしろければいいわけだし………
しかしこれはひどいありえないし。こんなにリアリティーなくていいの?2時間ドラマの脚本ならまだ許されるだろうけど、こんな穴だらけのストーリーがミステリとは呼べないでしょう!?なめてんの??つっこみどころは山ほど(ほんとに山ほど)あるけど、とりあえず一つだけ。プロバイダの解約は電話一本では出来ません…。作者はプロバイダを変えたことがないのか??入会は簡単に出来るけど解約に時間がかかるのがプロバイダの最大に腹立つところで、おかげでわたしは面倒くさくて使ってもいないプロバイダの料金を払わされてるんだぞ!!!…それはおいといてもストーリーもひどいし、ラストなんて「踊る大操作線」のパクリじゃん??これが売れたのかあ?