冬狐堂シリーズ、講談社から文春に移動? 北森鴻の数あるシリーズのなかで、わたしはこの冬狐堂シリーズが一番好きだ。何てったって骨董業界をたった一人で渡り歩く旗師、<冬の狐>こと宇佐見陶子が格好いいんだもの。信じられるのは自分の目だけという特殊…
1950年代、パリ。スポーツ万能な両親のもとに生まれながら、やせっぽちでひ弱な<ぼく>はひたすら想像の世界で遊ぶ内気な子供だった。存在しない兄と生活をともにし、両親の完璧なラブロマンスを頭の中で描いた。ところが十五歳になった頃、家族同然の付き…
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