検察捜査 (講談社文庫)(中嶋博行)

検察捜査 (講談社文庫)

検察捜査 (講談社文庫)

えーーーーー!!!!!! こんな面白いリーガルサスペンスが日本にもあったの!? 知らなかった。あぁもう、知らなかったのが悔しい。文庫で読んでるのが悔しい。こういうの! こういうの読みたかったんですよ!
スコット・トゥローとかリチャード・N・パタースンとか一時期大好きだったのに、そのときは日本のリーガルサスペンスはどうかなんてあまり考えもしなかった。でもこの作品のあとがきとか見る限りはやはり日本ではリーガルサスペンスは異常に少ないみたいだ。付け焼き刃の取材や勉強ではその背景を埋められないからだろうか。やっぱり専門職の人が小説の書き方を取得すれば、強いよなぁと思う。でもそれって並大抵のことではない。というかこの作品、弁護士が手慰みに書いてみましたってレベルじゃないんだもの。読み終わった後、今さら日本の司法制度に不安を感じていろいろネットで調べたりなんかしてみました。大丈夫か裁判員制度!?
うーん、こういうの読みたかった。