警視庁心理捜査官 上 (徳間文庫) 警視庁心理捜査官 下 (徳間文庫)(黒崎視音)

警視庁心理捜査官 上 (徳間文庫)

警視庁心理捜査官 上 (徳間文庫)

警視庁心理捜査官 下 (徳間文庫)

警視庁心理捜査官 下 (徳間文庫)

警察ミステリ開拓キャンペーン続行中。
事前情報無しで手にしたわりには面白くてほぼ一気読み。ただ満足かと問われれば微妙。叩き上げの刑事たちから無視されながらも、事件発生当時から異常な犯人像をあぶり出し独自の捜査に着手する若き心理捜査官………ってなかんじが途中までは本当に面白かったんだけどなぁ。なんか、もったいなかった。主人公の過去のトラウマ抱えながらもクールなキャラ突き通せばシリーズ化だって出来ただろうに。なんかコンビ組んだ刑事にあっさり惚れちゃうわラストは暴走しちゃうわで、ちと興ざめ。しかもそのコンビ組んだ藤島さんてのがちょと笑っちゃうくらいに『理想的』なんだもの。いつでも味方、みたいな。なんか、その安易さも気になって。主人公のトラウマ絡めるなら、めちゃめちゃ反りの合わない相手を相方とし、さんざんぶつかり合いながらも最後は事件解決のため一蓮托生となるような、そういうパートナー愛みたいなもののほうが良かったんじゃないかなぁと。
ま、でもこの人の作品はもうちょっと読んでみようかと思ってます。