7月24日通り (新潮文庫)(吉田修一)

7月24日通り (新潮文庫)

7月24日通り (新潮文庫)

地味で目立たぬOL本田小百合は、湊が見える自分の町をリスボンに見立てるのがひそかな楽しみ。異国気分で「7月24日通り」をバス通勤し、退屈な毎日をやり過ごしている。そんな折聞いた同窓会の知らせ。高校時代一番人気だった聡史も東京から帰ってくるらしい。昔の片思いの相手に会いに、さしたる期待もなく出かけた小百合に聡史は……。

吉田修一の作品だと思って読むと、ちょっと違和感を感じるかもしれない。そのくらいなんだか、キュートな恋物語
ださくても小百合のキャラがなんか可愛いくて、ニコニコしながら読めてしまう。ちょっと薄味ではありますが、あっという間に読めてハッピーになれる、いいかんじの一冊であります。