青いふたり (マーガレットコミックス)(椎名軽穂)

青いふたり (マーガレットコミックス)

青いふたり (マーガレットコミックス)

今年大注目の少女マンガ君に届けの著者の最新短編集。気になる作家はついつい昔のまで追いかけてしまいますわね。


■「青いふたり」
胸が大きいことがコンプレックスで、男子の前では上手く話せない純な宗田。女子の前ではクールで硬派な印象だけど、それもモテるためで男子の前ではアホな対馬。宗田からの告白によって付き合うこととなったふたりが徐々にお互いの本当の姿を知っていく、ピュアな恋物語
■「花とシーフ」
友達思いが高じてついつい嘘ばかりついてしまうあざみと、それをなぜかことごとく見破る大木。ちょっとムリがあるというか、基本的にあざみのつく嘘がどうでもいいのだけど、著者お得意の切ないモノローグと表情でゴリ押しされたかんじ。
■「片恋ジュリエット」
朱里江(ジュリエ)と呂壬男(ロミオ)という変な名前をつけられたふたりは幼なじみだが、親の商売も敵同士というギャグ設定。朱里江は子供のころから何かにつけ自分を「名前負け」といじめてきた呂壬男が大嫌いで、高校でやっと学校が別々になってホッとするが、友人の紹介によって再会してしまう。相変わらず自分に冷たく、目も合わせない呂壬男の態度に朱里江は傷つくが……。
ゴメンナサイ、この設定好きだわ。Sキャラに弱いんだよな。それだけなんだけど。


というわけでちょっと薄味だけど『君に届け』に通じるような、ギャップで攻めてくるような短編集だったかな。良かったです。


君に届け 1 (マーガレットコミックス)

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君に届け 2 (マーガレットコミックス)

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