……07/2006

何かばたばたしていて明日は更新できそうにないので。しかしもう、七月が終わるのだなぁ。
今月は34冊。うち翻訳モノが15冊。

生きてるだけで、愛(本谷由希子)★★★
人生激場(三浦しをん)★★★☆
ざらざら(川上弘美)★★★☆
オンタロスの剣(茅田砂胡)★★★
絲的メイソウ(絲山秋子)★★★★★
赤い指(東野圭吾)★★★★
夜をゆく飛行機(角田光代)★★★★★
月が100回沈めば(式田ティエン)★★☆
エバーグリーン(豊島ミホ)★★★☆
145gの孤独(伊岡瞬)★★★☆
支那そば館の謎 裏京都ミステリー(北森鴻)★★★
三四郎はそれから門を出た(三浦しをん)★★★★☆
風に舞いあがるビニールシート森絵都)★★★★★
アジア新聞屋台村(高野秀行)★★★
恋愛の解体と北区の滅亡(前田司郎)★★★★
オートフィクション(金原ひとみ)★★★★☆
強運の持ち主(瀬尾まいこ)★★★
配達あかずきん(大崎梢)★★★★
少女七竈と七人の可愛そうな大人桜庭一樹)★★★★☆

彼方なる歌に耳を澄ませよ(アリステア・マクラウド)★★★★★
文盲 アゴタ・クリストフ自伝(アゴタ・クリストフ)★★★★★
アムステルダムイアン・マキューアン)★★★★★
愛の続き(イアン・マキューアン)★★★★★
死者の書ジョナサン・キャロル)★★★★★
沈黙のあと(ジョナサン・キャロル)★★★★★
黒いカクテル(ジョナサン・キャロル)★★★★
七人のおば(パット・マガー)★★★★★
四人の女(パット・マガー)★★★★★
口ひげを剃る男(エマニュエル・カレール)★★★★☆
負け組ジョシュアのガチンコ5番勝負!★★★★
果樹園(ラリイ・ワトスン)★★★★☆
失われた男(ジム・トンプスン)★★★★☆
十五少年漂流記(ヴェルヌ)
日々の泡(ボリス・ヴィアン


今月の新刊ベストは、
「夜をゆく飛行機」(角田光代)、「風に舞いあがるビニールシート」(森絵都)、「オートフィクション」(金原ひとみ)、「少女七竈と七人の可愛そうな大人」(桜庭一樹)、「口ひげを剃る男」(エマニュエル・カレール)かなぁ。ただし後半三作は個人的にも星5つではないし、好き嫌いが別れる作品かも。
夜をゆく飛行機 風に舞いあがるビニールシート オートフィクション 少女七竈と七人の可愛そうな大人 口ひげを剃る男 (Modern & Classic)


既刊のベストはひたすら翻訳モノばかりですね。いい作品ばかり読んだ。まずは「文盲 アゴタ・クリストフ自伝」(アゴタ・クリストフ)。これはかなりクラクラきましたね。壮絶な人生をあれだけシンプルにまとめるそのセンスに! あの三部作を既読のかたはすぐにでも、未読の方はまずは「悪童日記」からぜひ。次に今月出会った作家、イアン・マキューアンとパット・マガー。マキューアンは「愛の続き」「アムステルダム」どっちも甲乙付けがたいんだよな。そして同じくマガーの2作品「四人の女」「七人のおば」もどちらもいいのよ。そして先月からハマりまくってるジョナサン・キャロルはもう、「死者の書」でぶっ飛ぶ。「沈黙のあと」もいいけどね。で、忘れてはいけない。マクラウドの唯一未読で唯一長編の「彼方なる歌に耳を澄ませよ」も読んだのであった。
ふーむ。今月読んだ翻訳モノは基本的にハズレなしでしたね。しかも半分以上が傑作。今月読んだ翻訳小説リストを見るだけでうっとりしそうなくらい。今月はハッピーだったのだなぁ。来月もいい小説をたくさん読めますように。
文盲 アゴタ・クリストフ自伝 アムステルダム 新潮クレストブックス 愛の続き (新潮文庫) 四人の女 (創元推理文庫 (164‐3)) 七人のおば (創元推理文庫) 死者の書 (創元推理文庫) 彼方なる歌に耳を澄ませよ (新潮クレスト・ブックス)