Book(28)

粗忽拳銃 (集英社文庫)
粗忽拳銃 (集英社文庫)竹内真集英社文庫
朝5時まで仕事して帰ってきて体はもう限界だというのに、読みかけのこの本が面白くて結局最後まで読んでしまった。
落語家の弟子をしている天馬、自主映画監督の時村、見習いライターの加奈子、売れない劇団員の広介は、いつもつるんで遊んでいる4人。ある夜、天馬が本物のピストルを拾ってしまったことからはじまる珍騒動を軸に、夢を追いながらも未来に不安を抱えて悩み、そして成長していく4人を丹念に描いた傑作。これがデビュー作だなんて思えないほど面白い。キャラクターづくりもストーリーもしっかりしてるし、読後感もいい。他の作品も読んでみよう。解説は天馬のモデルとなった落語家さんによる漫画。