2004-10-09 Book(12) ◆錆びる心 (文春文庫)(桐野夏生/文春文庫) この人の本は全部読んだと思ってたけど、この短編集はまだだったみたい。ある劇団の俳優に手紙を書き続ける女、昔の恋人と再び出会い現在の生活を捨てようとする中年男、夫から逃げるように家を出てある屋敷の家政婦となった女。ちょっとしたことで今まで走ってきたコースをふっと外れてしまう、そんな人間たちの悲哀を描いた短編集。おもしろかった。